購入してもうかれこれ4年になるキヤノンのデジタルカメラPowerShot S1 ISのファインダー像がおかしくなった。ファインダー(というか液晶モニタ)に写る画像がなんか変である。縦に流れて、しかも色彩感がない。だが撮影情報はきちんと写るので、液晶の問題ではない。これはCCDがいかれたに違いないということで、修理をすることにした。デジカメとしてはちょっと古いが、光学10倍ズーム、イメージスタビライザー内蔵とまだまだ現役で使えるのでもったいない。
ちょうど秋葉原に出向く用事があったので、ついでにキヤノンの修理センターに持ち込んだ。妙に愛想のない係の男性が対応してくれたが、窓口要員としては慣れていないのか、背後にベテランらしき男性がいてしきりにアドバイスする。しかもその背後には「研修」の名札を付けた女性もいるのだ。春だなぁ、と思いつつ症状を説明する。
実はこの症状は既知の問題で、高温の環境下で使ったり保管していたりすると(真夏に酷使したことがたくさんあるから…)、CCDの配線が一部外れてしまうといったことがあるのだそうだ。確かに、キヤノンのサイトには2年前!に載っている。無償修理の対象になっていたということだが、HPなどあまり見ないし、ユーザ登録もしてなかったのでメールも来ない、といったことのようだ。
ついでに、バッテリーの保ちについても説明しておいた。フル充電した電池を装着しても、ろくに使わないうちにバッテリー切れの警告が出るようになる。スイッチを切っていても、しばらくすると電池が切れてしまう。バッテリーが悪いのか、本体が悪いのかということで、調べてみてもらうことにした(ちなみにこちらは無償修理の対象外)。
しかし、改めて眺めてみると、このカメラは当時のレベルではキヤノンの相当の意欲作だとわかる。CCDの画素数こそ3.2Mしかないが、光学10倍ズーム(デジタルズームと合わせれば30倍まで)、手ぶれ補正付き、USM(超音波振動モータ)駆動、回転式の液晶モニタ、高品質な動画撮影機能など。図体は小型一眼並みにでかいが、それなりの機能が詰まっている。当時、Panasonicの光学12倍のデジカメと迷ったのだが、光学系ではやはりキヤノンに一日の長があるということで、店員の強い勧めもあったこちらにしたのだった。最短焦点距離が1mもあるので、接写には向かないが、ポートレートから望遠まで幅広く使えるカメラとして重宝した。
修理には2週間ほどかかるということだ。連絡を、楽しみ?に待つことにする。
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