昨日の記事では、逝ってしまったエプソン製プリンタPM-670Cの替わりに同じくエプソン製のPX-201を購入したと書いた。Amazonで注文したプリンタがあっという間に到着したので、さっそくその日の晩からセットアップを開始することにした。
箱を開けて驚いた。何と、インクカートリッジが同梱されているではないか。すると、別に購入したインクカートリッジは無駄になる?な訳ない。きちんとスペアとして役立つであろう。インクは、思いがけないときに切れるものだ。それにしても、本体11,000円に4,000円のインクであれば、残りは7,000円か?と突っ込んでみたくなるが、そんなわけないだろう。
以前は、とにかく組み立ててしまって、とやってしまっていたのだが、最近はマニュアルを読むことにしている。俺も年をとったのだなぁ、と感慨にふけりつつ作業を進める。ふむふむ、最初は電源ケーブルを接続、電源を入れてインクカートリッジをセットする、か。インクカートリッジは、黒、シアン、マジェンタ、イエローと4原色で分かれている。以前は黒以外は同じカートリッジに入っていたので、減りにばらつきのある場合にはもったいないと思っていたので、これはグッドだ。え?今は全部こう?失礼した。
インクカートリッジは、真空パッケージから取り出し、数回振って、封をしているシールを剥がし、基板部分に触れないように装着する、とある。律儀なので、左から順に装着していけば、K, M, Y, Cの順になる。CMYKという順に慣れていると、とんだ失敗をすることになる。
インクカートリッジがセットできたら、ここで試しプリントをしてもいい。試しプリントといっても、プリンタのステータスページ(モノクロ)がプリントされるだけだ。パネル上のボタンを押せばプリントできるので、紙をセットし、印刷させてみる。速い。あっという間にステータスプリントが終了する。音も、思いの外静かだ(今までがうるさすぎた感もある)。
さて、これからが本番である。接続の設定を行うのだ。すでに書いたとおり、このプリンタは無線LANに対応しているので、電源ケーブル以外の線は不要になっている。ただし、多くの無線LAN機器でそうであるように、「最初は」有線で設定を行わなければならない。このため、ケーブルが届く範囲までプリンタを移動しなければならない。ちなみに、LANケーブルは付属しているので、それをつないで設定を行うことができる。その替わりといっては何だが、USBケーブルは付属していない。わざわざネットワーク対応のプリンタを買おうというわけだから、まさかUSBでなんてつなぎませんよね?というわけだ。
というわけで、有線でつなぐ。そして、付属のCD-ROMをセットして、プリンタのセットアップを開始する。セットアップは、PCへのドライバの導入と、プリンタ自体の設定に分かれている。最初は、とにかく双方を行わなければならない。2台目以降のPCでプリンタを使いたい場合には、ドライバのインストールだけで済む。
セットアップは、非常に簡単である。書き忘れていたが、AOSSという無線LANの自動設定規格をサポートした無線LANルータがあれば、有線でつながなくても設定を自動で行える。自宅で使用しているのはバッファローの無線LANルータなので、AOSSをサポートしている。だが、私はこのようなものは基本的に信用していないので、OFFにしていたのだ。今回も、OFFのまま続行し、プリンタの設定はオーソドックスに行うことにした。
AOSSを使わないので有線LANが必要になるのだが、検出も自動で行われるので、特に考えることは何もない。コストカットのためか、有線LANと無線LANのインタフェースでMACアドレスを共有しているらしいので、無線LANが使えるようになった状態で有線LANのケーブルを引っこ抜かなければならないのが紛らわしい(これを忘れるといつまで経っても無線LANが使えずに悩むことになる)。また、Windowsファイアウォールやその他のセキュリティソフトがプリンタポートをブロックしていることがあるので、忘れずに穴を空けなければならない。このへんが、トラブルの元になるといえばなるだろう。
さて、無線でセットアップができてしまえば、非常に快適である。邪魔なケーブルが這うこともないので、プリンタだけ移動して好きな場所で印刷できる印刷も速いし、思ったより静かだ(用紙のフィード音は、それなりに大きい)。あえていえば、作りがちゃちい、ということだろうか。値段相応だから仕方ないが、黒の光沢が渋い外見に気をとられていると、用紙フィーダ、排出口など、妙に安っぽいふにゃふにゃの作りである。まぁ、こだわればきりがないので、しっかりとしたものを望めば、上位機種となるのだろう。今の私にはこれで十分だ。さっそく、週末までの年賀状印刷を開始することにしよう。
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