里に行く―王子神社

王子神社といっても、東京都北区にある有名な王子権現ではない。千葉県船橋市飯山満町にある、小さな王子神社である。今日は、私の実家に数年ぶりに帰った。なんだかんだで正月の都合がつかず、帰っていなかったものだ。元旦に引き続き晴天で、気持ちよく帰ることができた。

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何だか脈絡のない出だしになってしまったが、私の実家が飯山満町にあるということ。飯山満町とは、読みにくい地名であるが、「はさま」と読む。地名の由来にはいろいろあり、谷と谷の間の「はざま」や、山あいのもともと良質の田から生み出される飯のことを「飯が山に満つる」と言うとかあるそうだ。私も長い間、「はざま」と思っていたが、実は「はさま」が正解のようだ。でも、古い人は「はざま」と読む人もいて、もしかしたら「狭間」の方が正解かも、と思ったりする。

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この飯山満町にある王子神社は、ふだんは寂れた小さな神社だが、お正月にはこのように氏子衆が飾り立て、ちょっとした賑わいを見せるようだ。王子権現の祭神は伊弉諾、伊弉冉、天照大御神など大御所揃いだが、こちらの祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)という軍神である。建御名方神は、同じ軍神である建御雷神(たけみかづち)と力比べをして、腕をもがれて今の信州まで逃げている。そこで諏訪神社に祀られたという。諸説あるが、農耕の神、狩猟の神、水の神であったとの節もあり、それならこの地に祀られている理由も納得できようというものだ。

2日という日は、皆が移動するらしく、たかだか60kmの距離を3時間以上かけてたどり着くのが毎年の常だったのだが、今年は首都高速横浜線を横浜駅の方から湾岸線に抜け、そのまま羽田空港を抜けてお台場のある臨海副都心、ディスニーリゾートのある舞浜、そして湾岸習志野で出てスムースに到着できた。この間、1時間半ほどだ。半分ほどの時間で着いたことになる。帰りも、首都高速の環状線はぐちゃぐちゃであったが、湾岸線を抜けてスムースに帰ることができた。今後は、このルートが有効に使えそうだ。ただ、かなり神経を使うルートなので、キロ数の割にはかなり疲れる。

さて、地元の神様に加えて、実家地元の神様にもお参りしてしまった。こういうことは、神様が嫉妬してよくないとも言われるが、果たしてどうなのか。日本では、その土地その土地に神様がいる。土地に赴けば、神様にお参りするのがよいかと思うのだが、どうだろう。

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