横浜市、市民の森巡り、「釜利谷市民の森」の最終回である。さほど広くはない森なのだが、なにげに起伏に富み、結構ハードな道のりなのであった。
シリーズの記事:
市民の森巡り―釜利谷市民の森(1)
市民の森巡り―釜利谷市民の森(2)
この案内図を見ながらだと、よりイメージが湧くかと。
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/green/enkaizan_map/enkaizan.pdf
この標識を、向こう側に進めば、「市民の森入口」バス停方面に向かうふたつのルートとなる。ひとつが「金杉台」経由、もうひとつが「馬の背」経由である。「馬の背」は面白い名前だが、どんな感じなのだろうか?「金杉台」経由で下りて、「馬の背」経由で戻ってくる、というルートをたどろうかと思う。
撮影:キヤノンEOS 40D+タムロンA20E
上の標識から、まずはゆるゆると下りていく。
しばらくすると、標識が現れる。同じバス停でも、「金杉台」と「馬の背」のどっちを経由するか選べというわけだ。何となくだが、「金杉台」を選んだ。ちなみに、上にある広場は「金杉台広場」で、杉の植林のある一帯が「金杉台」と呼ばれるようだ。
一応、「馬の背」方面を眺めておく。
金杉台方面に下りる。かなりの急傾斜で、こんな感じで手すり付きの階段が延々と続く。下りるのはいいが、上るのはすごく大変そうだ。下りるのも、結構大変である。
土嚢が積まれた遊歩道を、進んでいく。前日の雨のせいかところどころぬかっていて、足を取られそうになることしばしば。
杉とシダばかりで花の気配もないのだが、ようやく見つけたのはオカタツナミソウ。
人工物を発見。わき水を貯める井戸のような形のかめ。下から水が出て新たな流れを作る。この水を覗いてみると、泡が立っていたりと残念ながらあまりきれいではないようだ。
下まで降りると、ユキノシタの花が出迎えてくれた。
山道を出ると、「金沢自然公園」の正面駐車場脇の道になる。そこは、持ち主の人が植えたのか、たくさんの花が出迎えてくれる。
トキワツユクサ。あたり一面に生えている。帰化植物であるが、この白い花は、ムラサキツユクサとは違った味わいがある。
多分、土地のオーナーが植えたと思われるゼニアオイ。
ホタルブクロ。春から夏にかけて、お馴染みの野草だ。
ここで大通り(笹下釜利谷道路)が見えて、バス停付近となったので折り返す。これから、「馬の背」方面に向かう。写真ではよくわからないが、かなりの急勾配だ。しかも階段ではない。「金杉台」ルートの急な階段を、こっちは階段ナシで上るという感じだ。
上りつくと、「馬の背」広場に出る。あまり利用されていないような感じでベンチには枯れ葉がつもり、汚れている。
そもそも、なぜに「馬の背」なのだろうか?「金杉台」の方は、杉の木がメインの林が延々と続くので理解できる。こっちは、起伏が馬の背中のような感じだということだろうか?そういわれると、納得できるものがある。最初の急勾配は、馬の尻尾の方から上がってくる、という感じだろうか?
「馬の背広場」から「金杉台広場」の方面を臨む。
このまま、分岐した箇所まで進み、「金杉台広場」を経由して駐車場に帰る。「浅間台広場」や「七曲口」方面は未達なので、機会を見つけて踏破してみたい。
コメント
本当に「森」ですね。その中に自生する何気ない草花たち。自然のままに、気ままに生えていて、一番草花にとって幸せな環境かもしれませんね。ユキノシタは先日、実家でも咲いていました。多分まだ私が赤ちゃんの域を出ない頃、このユキノシタの絞り汁を飲まされたのです。いまだに味を覚えています。それは癇の虫に効くのです。おとなしい子だったのに、なぜ?と納得出来ずにいます(笑)。
野の花さん、
ユキノシタは薬草だったのですか。葉っぱを天ぷらにして食べるというのもどっかで見ました。
それにしても、何という形をしているのかと思いますね。
ユキノシタ、そうですよね。花はアンバランスな美でしょうか?葉もかなり変わっていますね。毛に覆われて、何とも言えない色と模様です。そうそう、食べられるのでした。天ぷらにしたらあの苦味はなくなるかもしれません。
野の花さん、
ユキノシタは、遠目に見ると、虫が飛んでいるよう。ロマンティックに言えば、その色から、妖精さんが舞っているよう、とでもなるのでしょう。食べるという話になると、ロマンティックもぶっ飛びますね。