虫歯本格治療開始!(1)

4回にもわたる記事にて、奥歯が痛くなってから応急処置を受けるまでの長い長いお話をだらだらと書いてみた。今回以降は、虫歯治療に本格的に取り組んだ記録となる。いわば、このシリーズが本番と言えるだろう。

前回のシリーズの記事:
歯科治療開始!(1)
歯科治療開始!(2)
歯科診療開始!(3)
歯科診療開始!(4)

想像すると、思わず顔をしかめたくなるようなシーンの連続だ。心して読むように(えらそーに)。

予約は夕方の5時である。この日も、やはり直前に歯磨きを済ませ、歯科医院に向かう。だいたい2, 3分前に到着するようにしているのだが、入口になにやら怪しい男が突っ立っている。「何だろう?」と思いながら近づくと、その男は脇によけるのであった。「いったい何用?」と訝しみつつも、自動ドアのスイッチを(強めに)押して中に入る。中には、順番を待っているご老人が男女1名ずつ、次回の予約を取っている男が1名いるだけであった。受付がふさがっているので、しばらく立ったまま待っていると、中から歯科助手と思われる女性が出てきて、診察券を受け取ってくれる。とりあえず、これで受付完了だ。

2回目ともなれば余裕が出てくるので、よく院内を見渡してみる。最近の医院に漏れず、内部は明るく清潔感がある(比較的新しい医院でもあるので、当たり前だ)。観葉植物も飾られており、アロマを出す機械?や、浄水器付きの給水ポットもある(ご自由にお飲み下さい、というやつだ)。流れる音楽はレゲエっぽいのから普通の洋楽ポップス(今は何というのか?)まで、バラエティに富んでいる。比較的若いスタッフが多いので、その好みもあるのだろうか(一般的に医院ではクラシックが割と多いので)?

ここまで眺めていたら、先ほどの怪しい男が入ってきて、入口近くの観葉植物を運び出した。医院のスタッフも何も言わないので、植栽業者のスタッフなのだろうか?複層的にはそうは見えないのだが…。その男はトイレにも入ろうとしたので、「使うならせめて断れよ!」とか思ったが、トイレの中の植物の入れ替えであった。もう少し言葉を交わしながらやればいいのに、とか思ってしまった。いらぬ心配をしてしまった。

予約は5時ちょうどだったのだが、意外と待たされてしまった。10分以上待っただろうか?奥から女性患者2名が出てきて、入れ替えとなるようだった。名前を呼ばれて行くと、前回とは違った場所に案内される。まぁ、作りは同じなのだが。例によって寝そべっていると、歯科助手の女性(前回と同じかはわからない、すいません)が現れ、前回の応急処置の事後や、麻酔について聞かれる。双方とも基本的に問題ない旨告げると、まずは麻酔のための麻酔を施すという。何のこっちゃ?とか思ったが、本番の麻酔をするにあたり痛みを和らげるために、薬を塗布するのだそうだ。いやはや、気を遣ってくれるものである。

薬を塗るのは助手の女性でもできるらしい。が、注射器を使った麻酔は、医師でないとできないようで、先生が登場する(この医院は担当制で、同じ先生がつく)。挨拶をして、前回の様子もおさらいし、治療の方向性を説明してもらう。虫歯が痛んでいる場合、神経のある歯髄部?に炎症が及んでしまっていることが多いので、そこをきれいに掃除して、神経を除去する治療を行うという(これは根管治療というらしい。厳密にはちょっと違うが)。レントゲン写真で説明してもらったが、虫歯のくぼみと神経はやや離れたところにある。まぁそれでも歯の組織というのは意外と隙間があるので、炎症は及んでしまうということだ。

で、さっそく麻酔となる。私は痛みに対して耐性があること、今までもいろんなところに局部麻酔を受けているので、特に心配はない旨告げる。注射器による麻酔は、2回に分けて行うという。1回目は、2回目が痛くないようにするための麻酔ということで、本当に念が入っている。つまり、つごう3段階で最終的な麻酔を完了することになる。1回目は上記のように塗るだけ、2回目は注射器を使っての軽い麻酔、3回目が本番の麻酔となる。だがこの2回目、最初にちくっと来るだけで、ほとんど痛みを感じない。最初の塗り薬が効いているのか、先生曰く「これがこだわりですから」とにやり。注射器も、いわゆる二本指で挟んで親指でちゅーっというタイプではなく、ピストルのようなもので、ダイヤルで微妙な力加減ができるようだ。ハイテクである。

しばらく休み、3回目の麻酔となるが、今回はやたら長い。しかも、神経叢に刺さっている感じが伝わってくるあの気色悪さが何とも言えない。聞けば、奥歯は麻酔が効きにくく、念入りに行う必要があるとのこと。それでも終わるころには、あの麻酔独特の感覚というか、感覚のなさが徐々に口の中を襲ってくる(実は、麻酔が十分ではなかったらしく、4回目が実行されるのだ)。しばらくして、麻酔が効けばいよいよ治療開始となる。まぁここまでどんどん来てしまったが、あとは運を天に、先生に任せるしかないだろう。

後半は、次回だ。

コメント

  1. 7 より:

    つい、というか、やはり感情移入してしまい
    ドッキドキしますね…。読むのが怖い!逃げたい!!!
    そーいえば今まで様々な方のブログを読んできましたが
    虫歯治療記事って初めてかも。新鮮?

  2. なおさん より:

    7さん、
    感情移入されるということは、成功でしょうか。
    何でもブログのネタにしてしまおうというダボハゼのような根性で日々を生きております。
    「新館」の「陥入爪治療記」も一度読まれることをお勧めします。
    http://www.naosan.jp/health/kannyuso.aspx