市民の森巡り(番外編)―横浜自然観察の森(2)

間が空いてしまったが、「横浜自然観察の森」について引き続き紹介したい。今回は、花より虫だ。初夏の湿地は、虫でいっぱいだ。要注意。

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ここが、「横浜自然観察の森」のWebサイトである。「施設案内」をクリックすると、全体の地形がよくわかる(ただしすごく大きな画像なので注意)。

横浜自然観察の森

撮影:キヤノンEOS 40D+タムロンA20E(28-300mm F3.5-5.6 MACRO)

「自然観察センター」の軒先には、大量のクモがぶら下がっている。と思ったらぬいぐるみ?であった。いったい何の意図が…。

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センター前の広場の脇に咲いていた、「クララ」。「クララが立った!クララが立った!」の「クララ」ではない。薬草で、「くらくら」するほど苦いからこういう名前だとか。漢字では「苦参」(くじん)、「眩草」とも書くようだ。

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同じくセンター前の広場に咲いていた、マメ科と思われる花。ハギのような感じだが、名前はちょっとわからなかった。葉の縁が波打っていたり、ヤマハギとかとも違うので、もしかしたらまったく関係ない種類かも。

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センターを離れて、「長倉住宅・ミズキの谷」方面に向かう。来るときに通った道の、一本内側を引き返すような感じになる。

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頭上を広いものがひらひらと飛んでいったと思ったら、この蛾を発見。よくわからないが、多分、「キアシドクガ」ではないかと思う。この写真では足の黄色い感じは今ひとつわからないが。透き通って真っ白できれいなのだが、ドクガである。

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「ヘイケボタルの湿地」方面に向かう。左手が「ヘイケボタルの湿地」。

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看板のとおり、ヘイケボタルが舞う(はずの)場所である。

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湿地には、板が渡してあるので、ここを歩く。決して下りないで下さい、と看板があるが、それでも下りてしまう奴がいる。たいていは、いい歳をしたおじさんである。

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夏の湿地と言えば、「オオシオカラトンボ」である。大型のシオカラトンボで、割と物怖じせずに被写体になってくれる。向こうからやってくる。

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「ショウジョウトンボ」。全身が真っ赤、目の玉、あご、胸、胴体、脚、すべてが真っ赤というトンボだ。ナツアカネのようでもある。

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前回も登場した「ヤブキリ」のメス。キリギリスのようだが、やっぱりキリギリスではない。

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湿地の中から生えている「オカトラノオ」。

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これも湿地の中から生える「シラン」。たまたま出くわしたガイドの方によれば、自生しているシランだということだ。

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すっかりお馴染みになった「テングチョウ」。突き出た鼻(実際は鼻ではない)がラブリー。

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「ヘイケボタルの湿地」を出て、先に進む。

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まだ続く。

コメント

  1. 野の花 より:

    「クララが立った!」に思わず笑いました。どれくらいの人がその意味を理解するのでしょうか。ちなみに私はどんなクララかわかりました(笑)。私の大好きだった物語ですから。湿地まであるのですね。私の実家の前は約100年くらい前から、田が湿原化して、今もどんどん面積を広げつつあります。私にとっは湿原は原風景になっていて、時々夢の中にその風景が出てきます。湿原の葦やガマに会いに、私も近々行ってみようと思います。

  2. なおさん より:

    野の花さん、
    私が小さいときに読んだ怖い漫画の主人公がやっぱりクララで、けっこうトラウマでした。
    湿原は、生き物の宝庫です。そんなのが近くにあるなんてうらやましいです。ぜひ訪れて下さい。