IKEA（イケア）という輸入家具の店があるというのは知っていた。家人のために家具を調達しなければということで、名前は知っていたが今まで訪れたこともない、IKEAに行ってみようかということになった。このIKEAは港北店で、第三京浜道路港北インターそばにある。場所は都筑区なのだが、港北店なのだ。他には、千葉県船橋市などにある。それほど、店舗数は多くない。
IKEAはスエーデン発である。外資系に相応しい、合理的な仕組みが覆っている。お客が運び、組み立てる替わりに、安く提供しますよ、という仕組みだ。これは、自分で運べて、自分で組み立てることのできる人には、めっぽう都合のよい仕組みだ。
それにしても広い。駐車場も広いし、店舗も広い。ひととおり歩くだけでくたくたになる。これなら、ちょっと土地があるくらいでは店舗を作れない、というのも頷ける。
ショールームがあるので、そこで品物を選び、至るところに設置してあるメモ、鉛筆、メジャーを使って、目的の品の番号をメモしていく。ひととおり見終わったら、セルフサービスエリアに行って、目的の品をピックアップする。
棚には、何層にも綿って商品が積まれている。どうやって積んだとか、地震が来たらどうするのだろうとか、興味は尽きない。
買い物が済んだら、食事を楽しもう。IKEAでは、北欧料理を出すカフェが付属しているので、そこで食事を採ることができる。ビュッフェ形式なので、好きなもの選び、注文し、最後に精算する仕組みだ。
私は、ベジタブルカレー（大盛り）、スエーデン風ミートボール（10個）、野菜サラダ、と大盤振る舞いした（ミートボールは、皆で食べるので）。ちなみに、暖かいものの受付は、スエーデン人（と思われる）日本語の達者なシェフがやってくれる。
スエーデンの国旗が立っているミートボール。手前の赤いのは、ストロベリージャム。右手のジャガイモは、ねっとりとおいしい。自国の国旗を立てるのに、あ～だこ～だ言うのは、日本だけだよなぁ、と思う。
左手のは、スカンジナビア風パエリア。要は、サーモンのみをほぐしたものをトッピングしてあるだけ、という感じだ。味付けは薄く、あっさりしている。あとは、語るまい。
こういうところでは、けっこうぼったくるものだが、リーズナブルな値段であった。調子に乗って頼まなければ、ひとり千円以下で済む。
清算後に進むコーナーには、スナックが充実している。ホットドッグ100円、とかおなかは空いていないけど食べてみたいな、といった誘惑が満ちあふれている。北欧的合理主義と、北米的享楽主義の中間を味わったような一日であった。
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