FFFTP覚え書き

PCの引っ越しをする際には、できるだけ以前のデータを引き継ぎたいものだ。だが、アプリケーションには設定をレジストリに保存するものがあり、そういったものは引き継ぎが困難だったりする。また、設定ファイルに保存するタイプのものでも、設定ファイルの場所がわからなかったりして、手間取ったりする。ファイル転送ソフトのFFFTPの設定ファイルを、XPからVistaに移すにあたって、結構悩んでしまった。

リンク: Sota’s Web Page (FFFTP)

FFFTPでは、設定をINIファイルに保存することができる。こうしておくと、新しい環境へINIファイルを移すだけでよいので、引っ越しも楽である。XPでは、FFFTPをインストールしたフォルダ(通常、C:\Program Files\FFFTP)にffftp.iniというファイル名で保存される。中は普通のテキストファイルなので、一度覗いておいてもよいだろう。

だが、Vistaではどこに置けばよいのか?実は、Vista上では、INIファイルは上記フォルダに作成されない(だが、FFFTPから見ると、上記フォルダにあるように見える)。エクスプローラでファイルのコピーを行う場合、実際のフォルダを探し、そこに置いておく必要がある。いろいろ探した結果、ユーザのフォルダのAppData\Local\VirtuslStoreまで行き、そこにProgram Filesというフォルダがあるので、そこを探せばffftpフォルダがあるはずなので、中を覗けばよい。ffftp.iniファイルがぽつんといるはずだ。

Vistaでは、ユーザのアクセスを切り分けるために、プログラム関係のインストールフォルダにファイルを書き込ませないようにしている。そのため、VirtuslStoreという仕組みを用い、アプリケーションからは透過的に両方のフォルダが混ざって見えるようになっているのだ。ただこれだとメンテナンスしにくいので、エクスプローラなどでは本来の場所が見えるようになっているというわけである。

いやはや複雑である。ただ、これは「7」になっても変わらないので、慣れておくしかないだろう。

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