グルメに階級があるとすれば、好きなのはB級である。ちなみにA級とは文字どおりの高級志向のグルメ、C級はゲテモノ、そしてB級はごくありふれたものにこだわりを持つ、というものである。
B級グルメ探検隊としては、まずは即席の焼きそばを追求したい。即席の焼きそばとは、インスタントラーメンのように、袋入りの包装でお湯でゆでて作るものである。生タイプの焼きそばが手軽になり、カップ焼きそばも台頭してきて存在感が薄れつつあるが、それでも愛好家は多いようで、しっかりと店頭に並んでいる。
小学生の頃、土曜のお昼といえば、こんなのが多かったような気がする。当時は土曜日は午前授業だったので、おなかを空かせて家に帰ると、お昼には焼きそば、チャーハン、ラーメン、そんなものばっかりだったようだ。
連休中ののんびりとしたお昼、家人が出払って誰もいないひとりの昼食に、多少のノスタルジーを感じつつ、こういったものを食べるのも悪くないと思うのだ。
といったわけで、さっそく調理した。作りかたはカンタンだが、適当に作っていると失敗する。
まず、水の量はきちんと守ること。フライパンで作るが、最初はゆでる感じになるので、ついつい多く入れてしまいそうになるが、そこはぐっと堪えて、レシピどおりの220cc(半端な20ccに厳密な研究の成果が見える)を投入したい。できれば野菜もほしいところだが、生タイプの焼きそばのように炒めるわけではないので、短時間で火の通るモヤシなどの野菜を投入したい。
はっきり言って、浅い面に野菜を入れると麺がゆでにくくなるのだが、入れるタイミングはここしかない。あるいは、事前に調理しておくしかない。
麺を投入。ご覧の通り、ゆでるというより浸かるという感じである。少し浸したあと、ひっくり返す。これを繰り返して両面を柔らかくしたら、ゆっくりとほぐしに入る。水分が飛んできた感じがしたら、粉末ソースを投入。まんべんなく絡めて水分を飛ばし、少しもったりしてきたら完成だ。フライパンによっては、ここで絶対にくっつく。できれば、テフロン加工などのこびりつきにくいフライパンを推奨したい。
お皿に盛り、付属の青のりをトッピングすれば完成だ。余り物の野菜スープも付けて、栄養のバランスを取る。
「スパイスのきいたソースの香ばしさ」とあるとおり、ちょっと辛めの焼きそばとなる。味は想像のとおり。カップ焼きそばをフライパンで作った、という感じである。だがシンプルでよい。難点は、量が物足りない、というところだろうか?
さて、即席の焼きそばには、いろんな種類がある。機会のあるごとにそれらを買い集め、食べ比べをしたい。このようなしようもない企画は、このブログならではである。
コメント
待ってましたよ、こういう記事。
「即席袋麺」しかも「やきそば」!
狭いカテゴリーながらも奥が深いという…
作る際のキモは麺の茹で加減でしょうか。
現在東京在住の私の出身地、北海道では、
「やきっぺ(マルちゃん)」
「ホンコン焼そば(S&B食品)」
というのが2大主流でした。(20年前の話なので
現在違いましたらすいません道民の皆様。)
「やきっぺ」はまあスタンダードな作りですが、
「ホンコン焼そば」はちょっと独特。
麺自体に味が付いてるという所謂「チキンラーメンタイプ」。
なので茹で上がりと同時に水分も全て飛んでいなければならない!
…上手く作るのに毎回苦労したものです。
味は若干スパイシーでマニア向けという感じですが、
たまに無性に食べたくなる望郷の味です(泣
朝から感動しています。インスタントやきそばをこんなにもていねいに作る人がいた・・・ということに。なおさんの作られたやきそばはとてもおいしそうです。なおさんはどんな食事でも、最大限楽しみ、味わう人なのですね。画面からやきそばのお礼の言葉が聞こえてきます。やきそばの食べ比べ、一石ニ鳥、良い楽しみですね(笑)。
Nさん、
袋焼きそばは奥が深く、麺がふにゃふにゃにならないように水分を飛ばすのがキモと言えそうです。
指定の銘柄はこちらでは見ることができませんが、こっちでは「サッポロ一番ソース焼きそば」「アラビアン焼きそば」などがメジャーなので、そのうち試してみる予定です。
バラではなかなか売っていないので、5袋を食べきらないと次の商品に移れないのがつらい。ですが、一気に2個調理する技法を確立しました。
野の花さん、
そこまで評価してもらえると、わずか60円の焼きそばも作りかた次第ではご馳走になるというよい見本でしょうか。
単純なものほど適当に作るとおいしくない、そんな信条で生きています。笑
2食同時調理は
違うメーカーを組み合わせると楽しそうです。
カレールウを複数組み合わせるあの感じ?(笑
あとは途中に食べ飽きたり伸びたりしないか、
という難題をどうクリアするかですね。
えっ?1.5人前作れば良いって?
Nさん、
違うメーカーのものを混ぜる(=ハイブリッド」という発想は斬新ですな。
ピーナッツバターとバナナ、あんことイチゴ、違ったものを組み合わせることに価値が生まれるのです。
だが似たようなものを組み合わせると、足して2で割っただけにもなりそうな。試してませんが。今度、「日清焼きそば」と「サッポロ一番ソース焼きそば」のブレンドでも試してみましょうか?