里山へ―新治市民の森(4)―池ぶち広場~籠場

9月22日に赴いた「新治市民の森」の続き。この森の詳細は、ここをご覧になってほしい。

新治市民の森 – ザ・公園 – なおさん亭::新館

今回のテーマは、夏の終わりと秋の始まりの森、という感じである。まだまだ夏かと思うと、しっかり秋もはじまっている、そんな風情であった。

ヒガンバナの蜜を吸う、アゲハチョウ。蜜がどのあたりに出るのかな、と気になった。

Agehachou_20

シダの葉に留まるクルマバッタ。飛ぶとき、拡げた羽の模様が車輪模様のようだから。

Kurumabatta_03

すっかり里山の秋の風情である。里山の秋といえば、柿に決まっている(ウソ)。だが熟柿に注意。

Kaki_01

道に毒蛇のヤマカガシ。と思ったら抜け殻?かつぶれたヘビ?いずれにしろ安全そうだ。だが、このあとに本物に出会うことになる。

Yamakagashi_03

ヒガンバナの群生。

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「ハゼラン」。スベリヒユ科の花だが、残念ながら花は開いていなかった。三時花とも言うらしく、午後3時頃に花が咲き、すぐにしぼむからだそうだ。なので、花が咲いていなかったのだ。

Hazeran_01

おなじみのセリである。

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いい香りがすると思えば、キンモクセイの花。かなり大きな木で、その分香りをばらまく度合いも強烈であった。こういう花があると、スズメバチも寄ってくるので要注意。

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「キダチチョウセンアサガオ」(木立朝鮮朝顔)。農家の人が育てているらしい。別名、天使のラッパ、エンジェルス・トランペット。

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目の前をすーっと飛ぶものあり、と思ったら目の前に留まった。オニヤンマである。珍しくサービス精神旺盛なので、2枚を公開。

Oniyanma_03

Oniyanma_04

マメ科の花の蜜を吸う「ウラナミシジミ」。もともと南方の種類だそうだが、これも北上しているらしい。いいのか、わるいのか。裏面にある、オレンジの紋がチャーミングである。

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「ウラギンシジミ」。文字どおり、翅の裏が銀色であるが、表の模様はオレンジと茶のツートーンできれいである。

Uraginshijimi_04

「穴谷戸」の田んぼまで来た。金色の穂が垂れ始めている。周囲をヒガンバナの群生が囲っている。緑と赤のコントラストの妙である。

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水路脇にびっしりと生えたヒガンバナと垂れ穂。

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なかなか見れない、ツリガネニンジンの花の中。

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サトキマダラヒカゲ。

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ヒガンバナの蜜を吸う「モンキアゲハ」。羽がちょっと欠けてしまっているのが痛々しい。

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ここから、「籠場の奥」に入り、そこから引き返して、「曲坂」方面や「梅田川」のあたりを彷徨うのだ。

コメント

  1. 野の花 より:

    里山はすっかり秋ですね。彼岸花の鮮烈な赤が美しいです。彼岸花に身を寄せる蝶、なんて素敵な光景なのでしょう。突然現れたヘビのミイラ?本物はいつ現れるかとちょっとビクビクしながら絵巻物を下へと送りました。この巻では出て来なくて、ホッとしたような、ちょっとガッカリしたような・・・(笑)。彼岸花に始まり、彼岸花に終わる、さまざまな蝶が舞う本当に美しい絵巻物でした。
    そうそう、セリは私の知っていた花と違いました。私はこの花をニラの花だと思っていました。

  2. なおさん より:

    野の花さん、
    私のカメラは、ヒガンバナの赤を強烈に写すようです。今回はチョウがたくさんいて、ふだんは見向きもしないルリシジミ、キチョウ、シロチョウ、イチモンジセセリなどの定番のチョウも健在でした。
    ヤマカガシは、どうぞお楽しみに。笑
    ニラでは?と書かれて不安になりましたが、どうやらニラのようです。ニラはユリ科、セリはセリ科なので、まったく違い主なのですが、妙に似ているものですね。よく調べて必要なら訂正します。ありがとうございました。

  3. 野の花 より:

    セリとニラの違いは茎や葉ですぐにわかりますよ。ニラはスーっとした茎の上に花が咲きます。セリには葉があります。花はニラの方がちょっと綺麗です。セリの花はひっそりしたたたずまいです。ちょっとしつこかったでしょうか?(笑)

  4. なおさん より:

    野の花さん、
    セリとニラの区別がよくわかりました。花だけで区別を付けるクセがあるのですが、葉や茎など、全体を見なければなりませんね。花だけ撮って、全体を撮るのを忘れて、どんな葉だったか思い出せない、なんてこともあります。気を付けましょう。