高いところに登り、富士を望む。

先週の日曜日、大規模修繕工事中の我が家で、ついに足場が外されるとかで、事前の確認会みたいなものが実施された。このところ、都合が合わずにマンション関係の会合からはご無沙汰していたが、都合があうので参加することにしていた。

当日朝、エントランスに集合。軽い説明の後に、ヘルメットと軍手が各自に渡される。私は頭が大きいので、そのままではベルトが止められず、緩めるという情けないことになった。完全武装で、最上階に上がり、そこからハシゴで屋上に出ることになる。屋上に出るのは、以前に理事会の用事で上がったときから2回目だ。この日、横浜地方は晴天で、いつもとは違った風景に皆がうれしがる。

Home_07

遠くに見えるのが富士山だ。携帯のカメラで撮ったので(焦点距離6mm)、ものすごく遠くに見えるが、実際にはもっと大きく見える。手前は丹沢山地、右手の方は奥多摩の山地、秩父の山地、向こうには南アルプスも見える。もっといいカメラを持ってくればよかったと残念だったが、目的が違うのだ。

屋上をチェックしたら、マンションの周囲に組まれた足場を伝って、ぐるぐる回りながら下に降りるのだ。うむ、これは楽しい。誰かが「こどもも来たがるわけだ」といっていたが、そのとおり。昔、隠れ家を造って遊んだ覚えがあれば、絶対に楽しい。狭い階段を周囲のパイプや手すりにつかまりながら下りて、狭い通路を歩く。周囲に防塵用のクロスが張られているが、実際は足を踏み外せば下に落ちるところなのだ。そう考えると足もすくむが、皆そんなことは微塵も感じさせず、ひょいひょい歩いて行く。自分も負けじと歩く。

普段は見ることのない、バルコニーの外からの長めというのは珍しい体験だ。まさか、こうして、住民が自分の部屋の前を歩くとは思わないのか、無防備に窓を開けっ放しの家、油断してゴミだらけの家、障子がぼろぼろの家など、プライバシーも減った暮れもない。幸い我が家は、今日は外を人があるから締めとくように、と徹底していたので、大丈夫であった。それ以前に、ずいぶんと自分ちはきれいなのだと、改めて感じた。

ヘルメットを被った頭をあちこちにぶつけつつ、下に着いたら、慣れない中腰での移動がたたったか、筋肉痛のような状態になった。普段鍛えているつもりだが、ワンパターンはいかんと改めて感じた。ほとんど表題と関係ない記事になったが、一生に1回か2回ほどしかしないような体験である。業者から見たらアリバイ作りのようなもので、一種の儀式のようなものだが、参加しないよりはいい。

この日、こどもの運動会というお父さんは、終了後、慌てて走っていった。

コメント

  1. ぴろろ より:

    こんばんは。
    横浜から見える[E:fuji]富士山は、あんな感じですよね。かわいらしい。ランドマークとかスカイビルとかから見える富士山と同じ感じです。
    なおさんのマンションは大規模修繕中だったのですね。窮屈な思いをされたのでしょう。お疲れ様でした。うちは、もうすぐ行われるようです。ちょっと憂鬱です。
    私も自宅マンションの屋上には上がったことがないです。普段は上がれないようになっています。業者のみですね。どんなふうになっているのか興味があります。なおさんは上がれてよかったですね。いろいろ違った角度で見ることができて。こういったポイントがあると、我慢もできるのでしょうか。

  2. なおさん より:

    ぴろろさん、
    横浜だとちょっと遠いですね。
    江の島あたりからだと大きく見えるので、湘南あたりの人がちょっとうらやましいです。
    ブログには、ほとんど大規模修繕工事のことは書きませんでした。リアルな中継で、どこだかばれますしね(すでにばれているかも)。
    最初はたかをくくっていましたが、これほどのものとは思いませんでした。特に、バルコニーに物を置けないのがつらいですね。植物だと、室内に持ってくると、あっという間にダメになります。
    屋上に上がったぐらいで差し引きゼロになるようなものではないですが、終わってしまえば壁も天井も床もきれいになりますし、またこれで10年やっていける、という気持ちになります。
    まぁ、お金はかかりますねぇ。