今回は、Microsoft Wordの任意改行(任意指定の行区切り)を何とかしようというお話です。え?「任意改行って何か?」こういうのです。
これって何でしょうね。普通の改行(改行文字)と違うのでしょうか?見た目はあまり変わらないのですが、振る舞いが少し違います。
普通の改行は、行を完全に分断しますので、異なる行スタイルをあてることができます。しかし任意改行では、見た目が改行されるのみで同じ行と見なされますので、行スタイルは全体にわたってあてられます。
まぁ、見出しを改行したいが、別の行にしたくないばあい、たとえばアウトラインスタイルで見出し番号などを振っているときには有用ですね。
しかし、著者さんの中には、改行をこれで全部やってくる人がいて困ります。何しろ、全部つながっているんですから、一箇所にスタイルをあてると、全部変わってしまいます。これでは困ります。ところが今まで、この任意改行をひとつずつ普通の改行に置き換える、という気の遠くなる作業をしていました。そう、そんな文書を作った人を呪いながら…。
しかし今日、このような文書を相手に格闘していましたら、もしかしてこれは普通に置換できるのでは…?ということに気付きました。やってみたらカンタン。こんな風に置換ダイアログボックスを表示させ、実行するだけです。
ポイントは、「あいまい検索」を切って、検索文字列に「^l」、置換後の文字列に「^p」を入れるだけです。入れるには、「特殊文字」から「任意指定の改行行区切り」と「改行文字段落記号」をそれぞれ選べばOKです。
置換後、こうなります。
やった!これで、深夜勤務や休日稼働の必要性は大幅に減りそうです。こんなことに気付かなかった私の人生を、返して欲しいと思った出来事でした。
2017/3/16:ご指摘を受けて、内容を修正しました。
コメント
はじめまして。
> 入れるには、「特殊文字」から「任意指定の改行」と「改行文字」をそれぞれ選べばOKです。
の箇所ですが、「任意指定の改行」ではなく「任意指定の行区切り(L)」で
「^l」が挿入されます。「改行文字」ではなく「段落記号(P)」で「^p」が
挿入されます。
「任意指定の行区切り(L)」で「^l」を挿入して、「次を検索(F)」ボタンを押すと、
任意改行(↓)が検索されました。
「任意指定の改行(O)」を選択すると、「^x」が挿入され、「次を検索(F)」ボタンを
押しても任意改行(↓)が検索されなくて、おかしいと思っていました。
検索するため、ホームページの内容をコピーして「^l」を挿入していましたが、
「任意指定の行区切り(L)」で「^l」を挿入、とわかりました。
はじめまして。
おっしゃるとおりに、恥ずかしいミスです。
任意指定の改行→任意指定の行区切り
改行文字→段落記号
これとは別に、「任意指定の改行」と「任意指定の行区切り」のどこが違うのか悩みますが…。