RAID対応NASを導入する(6)―ダイレクトコピー編

今回は、「ダイレクトコピー」を試してみましょう(前回はこちら)。ダイレクトコピーとは、NASのUSB端子に直接ハードディスクをつないで、ファイルをコピーするというものです。ネットワーク経由でコピーするより、はるかに高速にコピーができますから、もし外付けのHDDにNASに送りたいファイルがあるなら、ぜひとも使いたい機能です。

Web設定の左のメニューから、「ダイレクトコピー」を選びます。

Linkstation_setup_44

非常にシンプルな画面で、「ダイレクトコピー対象フォルダ」を選んでおくだけです。このとき、共有フォルダが最低ひとつは必要ですから、この連載の記事を参考に、作っておいて下さい。私は、外付けHDD内にある動画をすべてNASに移したかったので、メディアサーバで公開するフォルダ「Media」にしておきました。

「設定」をクリックすれば、設定は終わりです。

さて、実際のコピーですが、こればマニュアルを読まなければわかりませんでした。もしくは、バッファローのHPに説明があります。具体的には、以下のとおりです。

  1. 外付けHDDをUSB端子につなぐ。
  2. FUNCTIONインジケータが点灯する。
  3. 点灯している間に、FUNCTIONボタンを押す。
  4. コピーが始まる。

このうち、2, 3がポイントです。点灯している時間は60秒ですので、その間にコピーを開始しなければなりません。コピーが始まると、NAS本体のLEDと、接続したHDDのLEDが点滅するので、わかるでしょう。

あるいは、コピー先の共有フォルダをチェックすれば、ファイルがコピーされているか、確認できます。

ダイレクトコピーで使う外付けHDDですが、FAT32でフォーマットされている必要があるようです。NTFSでフォーマットされている場合、認識はされますが、「未フォーマット」となります。このあたり、ちょっと不便です。NTFSからFAT32へのダウングレードはできませんからね。

  1. コピー先にはどのようにコピーされるかですが、以下のような規則があるようです。
  2. コピー元のファイルの種類に応じたフォルダ名(「movie」など)が作られる。
  3. その下に、コピー実行時の日付でフォルダが作られる。
  4. さらにその下に、コピー元のHDDのフォルダ構成に応じてフォルダが作成され、ファイルがコピーされる。

コピーが完了したら、独自にファイルを整理すればよいでしょう。

ダイレクトコピーは、メモリーカードリーダーなども接続できるようですから、いろいろ試してみたいものです。

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