【つぶやき】過去のものの整理は捗らない

ITの利用で、過去のいろんなもの(オーディオテープやVTR、フィルム写真や書類など)をデジタル化する、などということをやっていますが、やってみるとこれが意外と捗らないものなのですよね。

オーディオテープは、ライン出力を持ったラジカセ(死語)から、Rolandなどのオーディオキャプチャ機器を経由して取り込んだりします。これが結構面倒で、レベルの調整やヒスノイズの除去など、手間がかかります。

オーディオテープの場合は、録音時間だけ取り込みの時間が必要です。CDのように高速でリッピング、なんてできません。高速再生とかできる高級なオーディオ機器ならともかく、普通の機械には無理です。かといって、取り込みの間放っておいたら、何かトラブっていることもあったなんて、なかなかうまくいかないのです。

VTRも同じこと。音に映像が加わったのだから、よけい質が悪いと言えましょう。この場合は、DVDレコーダとVTRが一体になった機器を使い、まずはDVD化するのがよいようです。これはこれで盲点があるのですが。

フィルム写真なら、今はフィルムスキャナーという便利なものがあります。ネガフィルムをかませておけば、勝手に取り込んでくれるという優れものですが、これにはオーディオテープやVTRとは違ったポイントで躊躇するのですね。

オーディオテープやVTRは劣化するだけですから、一刻も早く取り込んだ方がよいのです。これに対してフィルム写真ですが、劣化したら劣化したで、その微妙な色合いの変化に、それだけの時間を経たという重みのようなものが湧いてくるでしょう。

磁気記録かアルカリ塩の記録かとそんな違いもありそうにないのですが、どこか違うのでしょうね。

今回のお話の趣旨は、取り込みの方法を語るものではなくて、なぜに過去のもののデジタル化が捗らないのか、ということなんですね。長い間まったく見向きもされずに放っておかれたものですから、そのそも必要性は薄いものなのでしょうが、それでも処分するには忍びなく、捨てるのであればでめてデジタル化して保存しておこう、といった類のものです。

この毒にも薬にもならないような感覚が、結局は放っておいてしまう、という事態を招いてしまってるのでしょうか?

そういえば、捗らない理由に、「古いものから」「きちんと」するから、という理由もありそうです。保存するのだから、古いものから、と発想しそうですが、これがダメなんだそうです。

よいのは、「新しいもの」「今のもの」から始めるのだとか。とりあえず、直近で発生した何かを、すぐに処理してしまう。余裕があったら、少し前のものもやってみる。そんな感じで、徐々に過去に遡っていくのがよいのだそうです。理由はよくわかりませんけど。

ということで、身のまわりに大量にある、オーディオテープ、VTR、フィルム写真、書類の山と格闘中です。実は、もっとも効くのは、「今年中に何とかしなければしなければ捨てる!」という脅しだったりして。

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