中学生のネクタイがアタッチ式である理由

我が家には中学生の子どもがいます。地元の公立中学校に通っていますが、この学校、公立には珍しく制服が洒落ているのです。

男女ともにブルーのブレザー、チェックのスカートにグレーのズボン。男子はネクタイ、女子はリボン。ただしネクタイとリボンは正装(?)のようで、普段はしていないようです。

で、ネクタイの結び方とか教えてあげようと思ったら、そんなのは不要といわれました。見てビックリ、ワイシャツの襟に掛けるだけというアタッチ式だったのです。

かくいう私も、勤務先の服装の縛りが薄くなってから、かれこれ3年近くもノーネクタイです。何とか総会だろうが、何とか会だろうが、ノーネクタイです。相手もそうなんだから、時代の趨勢なんでしょう。

なので、真にむすび方を教えてくれと言われたら、きちんと教えられないかも知れません。というか、自分自身で結べないかも。

というのは置いておいて、アタッチ式では、子供たちがきちんと結び方を覚えられないじゃないかよ、しょうもないことすな!靴ひもをマジックテープかなんかのアタッチ式にするような趣があるな、とそのときは思ったのですが、これには理由があるようです。

そうです、下手に普通のネクタイにして、きちんと結ばない子、飲み会のときのサラリーマンのようになる子が出るのを恐れているのですね。こういう子が出るなら、いっそのこと最初から結んであるものを付けるだけにすればよい、そういう発想になるようです。

私は、指摘されてなるほどと思いましたが、そう考えるとブレザーというのも、前ボタンを外しても不自然でないからで、下手に詰め襟の学生服にすれば、またツメやボタンを止めないとかカラーが色付きになるとか、そんなのが出てくるわけです。

要は事なかれ主義なのかな〜とか、最近にしては珍しく行儀のよい学校なので、ちょっと残念に思った次第です。

何でも、表に見える部分だけを変えてしまえばよいというのも、浅薄な気がしますね。ある事件の顛末を見て、ますますその思いを強くしました。

コメント