ツクツクホウシが嫌い。

こう書くと申し訳ないのですが、私はツクツクホウシ(もちろんセミのことですよ)が嫌いです。嫌いと申しましても、愛憎のようなものですが(何のこっちゃ)。セミ全般、いや昆虫全般が好きな私がツクツクホウシが嫌いなワケって、何なのでしょうか(そんなもん、興味ないって)。

青山霊園のツクツクホウシ(Cicada at Aoyama Cemetery, Tokyo, Japan)
小さめの写真 Flickrで見る 新館で見る:ツクツクホウシ

オーシツクツク、オーシツクツク…ジー。

これが鳴き声ですが、ツクツクホウシとはよく呼んだものです。確かに、「ツクツクホウシ!ツクツクホウシ!」と鳴いているようにも聞こえますね。

このセミが出てくると、もう夏も翳り。8月の下旬、早ければ中旬あたりから出てきますが、第一声を聴くと、ちょっとガッカリします。あ~ろくに夏を楽しんでいないのに、もう夏は終わりだよ、そんな声が聞こえてくるようです。

それに対して、ニイニイゼミはどうでしょう。夏の走り、7月ごろから出てきますが、第一声を聴くと、「お?出てきたか、そうか、そうか。」とウェルカムモードになります。これから楽しい(はずの)夏が始まるぞ~。そんな感じです。

そんなわけでツクツクホウシにはネガティブな感情を持っているのですが、それぞれのセミには持ち分があって、別に罪はありません。人間が勝手に感情を被せているだけです。

このセミがいなくなったら本当に夏は終わり、本格的な秋に突入します。

ところで、ツクツクホウシには仲間がいて、たとえば沖縄にはクロイワツクツクというヒグラシのようなツクツクホウシがいます。

クロイワツクツク(沖縄県国頭郡東村)
小さめの写真 Flickrで見る 新館で見る:クロイワツクツク

鳴き声を聞いたことはありませんが、見た目にはヒグラシとそう区別が付きません。一度鳴き声を聴いてみたいものです。ちなみにこの写真は、10月に撮影しました。沖縄では、10月までが夏です!

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