IBMがPCを作っていたってホント?本当どころか…。

10月2日付けの、ITMedia Enterprise&News Mailから。目を惹くタイトルは、「IBMがPCを作っていたってホント?」。そうですとも!と思って中身を読みましたら、何とレノボ絡みの話。IBMがPC部門を中国のレノボに売却して早10年。ユーザは見放すかと思いましたが、なかなかどうして、業界の牽引役として頑張っているではないですか。

IBMのPCといえばThinkPadが有名ですが、さすがに現在のPCの形はIBMが作ったというところまでさかのぼれる人はさすがに少なくなってきたでしょうか?

遙か昔30年ほど前、IBM社は個人向けのコンピュータをPC(Personal Computer)と名付け、その上に載るOSを開発してくれるところを探していました。白羽の矢が立ったのがCP/Mを開発していたデジタルリサーチ。しかし愚かなことに、IBM社の申し出を釣り(だったかな?)に行きたいからとボイコット。

困ったIBM社が次に白羽の矢を立てたのが、あのマイクロソフト。マイクロソフトは、MS-DOSをIBM社のPC(IBM PC)向けにPC-DOSとして開発し、その後の隆盛の基礎を作りました。その後の両者の状況は、今はデジタルリサーチなんて会社を知らない人が普通なことで、わかりますよね?

まぁ細かなことは抜きに、そんな感じで両者の明暗が分かれたのですが、このときのIBM PCが現在のPCの原型です。IBM社は仕様を公開してハードを第三者が制作することを奨励したので、IBM PCの互換機、すなわちPC互換機が爆発的に普及しました。

その後、新しいバスEISAを搭載したPCが、PC-XTとして登場しましたが、バスが高級すぎて普及せず。代わりに普及したのが、PCIバスを搭載したPC-ATです。こんな表記でよかったのかな?スラッシュだったかな?

まぁさまざまに拡張されて、それが業界標準となってきましたから、厳密にはIBM社のものが標準というわけではありません。日本では長い間NECのPC-98シリーズが標準でしたが、Windowsの普及と同時に主役が入れ替わりました。今では、国内のメーカーもすべてPCです。

そういう意味では、世界の個人向けのコンピュータはPCとMacしかないわけですが、MacもOS以外はほとんどPCと同じような…。あ、これは言ってはいけないんでしたね。

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