とうせんぼは、やめておくれよ。いや、まったく。

東京メトロのマナーポスターを毎月楽しみにしている。個人的には、今の動物シリーズより前(2012年度のような感じ)のものが好みだったのだが、年度ごとに趣向が変わっていて楽しめる。

マナーポスター | マナー | 交通文化事業、交通マナー事業 | 公益財団法人メトロ文化財団

この4月は下のこれなのだが、まさにこんな体験をした。というか、すごい強烈だった。あんなのは、今に至るも初めての体験である。

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ブログ主は、通勤にたまに東急東横線を使う。「自由が丘」から「中目黒」までの4区間のみの短い旅だ。真ん中は「学芸大学」。ある朝、「自由が丘」から乗り込んだブログ主は、ドアの脇の隙間に立っていた。もちろん、乗り降りにはジャマにならない。車両は混んでいない。むしろ空いている感じ。

「学芸大学」に着いた。だが誰も乗ってこないのだ。おかしい。人は3人ほど乗車口前にいるのだが、なぜか誰も乗ってこないのだ。女性が3人。なぜかお互いに牽制するように、様子をうかがっている。しかし発車の案内が出ると、諦めたのか、そのうちの2人が乗り込んできた。

しかし乗り込んできたというよりは、ドアのレールの上に立っている、といったほうが正解か。体を半分車両から突き出し、中はパンパンでもう乗れませんよ的アピールをしているかのようだった。いったい何をしているのだろう?

そのとき!残る一名の女性が満を持して乗り込んできた。しかし、そこには鉄壁のガードがあるのだ。体を突き出した女性陣は、一歩も退かない。乗り込もうとした女性は、微動だにしない壁に阻まれ、すんなると乗れないのだ。

するとどうしたか?のわんと、乗り込もうとしているその女性は体を横にして、すでに乗っている女性と私の間に体を滑り込ませたのである。そのまま社内の奥の方に移るのかと思ったらその場で停止し、体を90度回転させた。

どうなるか?必然的に、女性が3人ドアの前に並ぶ感じになった。ブログ主はどうなったか?なんたることか、90度回転した女性に圧迫されるような感じで、座席側に押し付けられるという事態になったのであった。む〜苦しい。その女性の肩が胸とか腹に食い込む感じで苦しい。勘弁してくれ。

その間、3人の女性は、ドアの前に一直線に並んだまま、「中目黒」までその状態を保持したのである。駅に着くや否や、3人の女性は弾かれるように飛び出し、向かいの日比谷線の乗車列にスタンバイしたのである。

なるほど、このために、ドア近くを離れなかったのか、この人たちは。しかも、先に乗ると奥になってしまうから、あくまでも最後に乗ることにこだわり、さらにだれかがギリギリで乗ってこないように、パンパン感をアピールしていたのだな、恐るべし。

3人目はともかく、最初の2人はちょっとキレイめのOLさん風で、もったいない感じがした。ヒールでエスカレーターをガンガンいわせて登るがっかりさにも似ている。とても同僚や家族には見せられないだろ、そんな感じだ。

とうせんぼはやめておくれよ。気持ちはわかるが、やめようね。

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