小学校のカリキュラムにプログラミングが導入されるとかで、にわかにプログラミング熱が高まっていますね。その是非はさて置き、初めてプログラミングをするという人は、どのような言語を選んだら良いか、迷うのではないでしょうか? ネットで検索しても山のようにオススメが出てきますし、しかも言っていることが違ったりするので、余計に混乱しそうですね。
ここでは、プログラミング歴40年のブログ主が、自身の経験と独断と偏見から、学ぶべき言語を紹介します。最もオススメしたいのはC言語ですが、もっと実用的なものを!ということで今回紹介するのはC#言語です。
なおC#言語は、C Sharpと記述されることもあります。
C#は将来性のある言語
C#は、将来性のある言語と言えます。当初、Windowsのアプリケーション開発のために登場したC#言語ですが、ASP.NETというWebアプリケーション開発のための言語になり、Xboxというゲーム機の開発言語になり、Xamarin(ザマリン)というスマートフォンアプリ開発にも使われ、Unityというゲーム開発プラットフォームの言語にもなりました。
これはつまり、Windowsアプリを作ったり、Webアプリを作ったり、ゲームアプリを作ったり、スマホアプリを作ったりと、どのようなテーマでもC#の習得が役に立つことを意味します。
C#をやっておけば、食いっぱぐれることはないと言えます。
C#は安心して使える言語
C#は、そもそもWindowsやOfficeで有名なMicrosoft社が開発しました。当然、自分のところのアプリケーション開発が目的でしたが、その後、言語仕様が国際的に標準化されました(ECMA-334、ISO/IEC 23270:2003、JIS X 3015など)。標準化の意味するとことは、誰でもC#を開発したりできるということです。また、勝手に仕様を少し変えたりできないということです。安心して使えるわけですね。
C#も、当初はWindowsでしか動かすところがなかったのですが、オープンソースの実行環境であるMono(モノ)が開発されて以来、他のプラットフォームでの利用も進んでいます。目的や環境によらず、安心して使えるというわけです。
C#は使いやすい言語
C#はモダンな言語と言われています。比較的後発なので、他の言語の良いところを存分に吸収し、使いにくいと思われていたところを排除あるいは改良するなどして、使いやすい言語と進化しています。
C#はその名称からも推察できるように、C言語の影響を強く受けています。基本構文、各種の宣言、制御構文などはCを基礎にしていますから、C言語の経験者はたやすく取り組むことができるのではないかと思います。同じくC言語を基礎にしているC++、Javaなども同様です。
なお、C言語もオススメしています。その投稿はこちらへ。
ちなみに、C#の開発には、Pascal言語を基礎にするDelphi(デルファイ)というプログラミング言語の開発者が参加しているとされています。Delphiも使いやすさには定評のある言語で、C#はその影響を多分に受けていると言われています。個人的にDelphiは好きというか、現役で使っているので、こういう話はうれしいです。
C#は無料で学べる
C#は無料で学べます。あなたがWindowsの動くPCのユーザーなら、Visual Studio CommunityというMicrosoft社が提供している無料アプリケーションをインストールすることができます。これは、個人が学習目的に使うには無料というMicrosoft社の大盤振る舞いです。
ダウンロード | IDE、Code、Team Foundation Server | Visual Studio
大きなアプリでインストールにはそれなりのスペースと時間を要しますが、最新鋭の開発環境に触れるという体験をもたらせてくれます。さらに、Unityも無料で利用できるライセンス形態がありますから、自分の志向に合わせて選ぶということができるのもC#の魅力です。
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ということで、独断と偏見に基づきC#言語をオススメしてきました。オススメ内容を本格的に書くとこんなもんじゃ済まないのでほどほどにしておきますが、少しはC#言語の良さが伝わりましたら幸いです。もし興味を持たれたら、上で紹介した開発環境をぜひ試して下さいませ。
他の言語:
プログラミング初心者にC言語をオススメする理由
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