久しぶりの週末、秋葉原に行く。仕事を早めに切り上げて、時間は7時を過ぎている。なぜ秋葉原に向かったのか?それは…。
何を隠そう、例の電池がまだ手に入らないからだ。というより、手に入れていないのだ。ディーラーに言えば一発なのはわかっている。だが、今さらそんな安易な手段は採りたくないのが人情である。何とか、一般的な方法で入手してみたい。そこで、なぜ気付かなかったのだろうというのが、秋葉原である。世界一の電気街のことだ、きっと何か応えてくれるだろう。
ちなみに、ウェブで検索すれば、昔のW通商が場所を変えて営業しており、そこで扱っているようだ。通信販売の品目だが、店頭でも扱っているという。喜々として向かった。
が、結果は惨敗である。店頭にあるのは、どこの量販店にあるものと同じであるし、むしろそれ以下という印象だ。一応、店員に確認する。「Webにはあったでしょう?」「いや、全部違う会社なんで、ほかのところはわからないんです。」全フロアを回る。やっぱないなぁ。いろいろあるが、見切りを付ける。
ついでなので、夜遅いという不安もあったが、一応は回ってみることにした。東京ラジオデパートは、当然ながらダメ。全店舗閉店し、今の秋葉ライクな店が一店だけ営業している。では、秋葉原デパート脇のパーツ店は?再開発で軒並み閉店中。最後の店舗も閉店間際だったが、そこには目指すものはなかった。惜しい感じがしたが、今まさに閉店する瞬間であった。合掌。
もうこうなったら、何か収穫を!と思ったが、秋葉原はもはや、将来のターミナル駅に向けて改造中であった。巨大なホテル、多くの飲食店(かつては昼飯にも困るほどであった)、オタク向けの各種ショップ。どこにも接点はない。昼間に来れば秋月電子や千石通商が残っているのだろうが、夜では望む術もない。
というわけで、せめて肉の万世でお土産を、と思ったが、時間遅く、それも適わぬのであった。まったくの徒労。と思わないのが最近の思考の変化か。いろいろな変化を目の当たりにして、秋葉原ももはや普通の街に成り下がったという収穫。それでも陽のあるうちに来ればかつての雰囲気は味わえるのだろうが、私の青春時代に巡ったような興奮や感動には巡り会えないのだろう。
さらば、秋葉原。
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