Windows 2000から搭載されているファイルシステムであるNTFS 5.0には、ファイルを暗号化する機能が備わっている。もちろん、これはWindows XP(ただしProfessionalのみ)にも搭載されている。この機能を利用すれば、他の人に見られたくないファイルを設定することができる。秘密を多く持っている人(私?)には、有用な機能だ。
ここで暗号化についておさらいだ。暗号化とは、ここではファイルの内容を一定の演算で処理し、内容をわからなくしてしまうことをいう。もちろん、ファイルを使うときにはそのままではダメだから、複合化を行う。暗号化と複合化は、たいていの場合は組みになって扱われる。暗号化しっぱなし、ということは通常は有り得ない。
暗号化のメリットは、そのままでは内容がわからない、すなわち第三者に内容を見られないことに尽きる。ファイルのアクセス権の設定でも、第三者が見れなくなるようにすることは可能だが、これはあくまでも閉じたコンピュータ内部の話である。ディスクを取り出し別のコンピュータにつなぎ、適当なアクセス権でアクセスするか、アクセス権を設定すれば、誰でも読み出せてしまう。これでは、ダメなのである。
どうしても、第三者に読み取られたくない情報がある場合、ファイルを暗号化する。Windows XPでファイルを暗号化するのは簡単で、ファイルのプロパティから、圧縮などを指定する画面で、いとも簡単に実行できる。
しかしこの暗号化、軽く考えていると偉い目に遭う。次回は、このへんを掘り下げてみたい。
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