ハイレゾ今昔

ハイレゾがブームだ。ただ、今ブームなのはハイレゾオーディオの方。CD音質をはるかに上回る、というのが売りだ。対応機器も安くなってきて、肝心の音源も増えてきて、ブログ主的にも興味がある。

昔、ハイレゾと言ったら、パソコンの画面だった。というか、パソコンにある程度詳しい人でないと、「パソコンでハイレゾ?へ?」みたいになるに違いない。

ハイレゾとは、High Resolutionのこと。「高解像度」という意味で、音なら高い分解能、画面ならピクセル数やドット密度、ということになるのだろうか。

昔のパソコンといえば、PC-9801シリーズ。画面解像度は640×400ピクセル。これに対し、PC-98XL/H98などのハイレゾ機では、1120×750ピクセル。縦横がほぼ2倍で、トータルで4倍近いという、今でいう4Kのようなものだった。

その後、画面はハイレゾが当たり前になり、誰もハイレゾなんて言わなくなった。

音の場合、CDならサンプリングレート44.1KHz、量子化ビット数16ビットが普通。これに対してハイレゾは、192KHz、24ビットという、圧倒的な粒度になる。数値を見ただけで、音が良さそう、と期待できる。

しかし、ハイレゾのメリットは、個人的な主観になる「良い音」ではなく、アナログの世界の音をいかに忠実にデジタル化できるか、すなわち「原音」を残せるかということにある。

こう聞くと、音質的にはCDにはるかに劣る(と言われる)アナログレコードやカセットテープなどをハイレゾでデジタル化することには意味があると思う。試したことはないし、音源もだいぶ廃棄してしまったので、試す機会もないが、興味のある分野だ。いつかチャレンジしてみたいと思う。

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