このテーマをiPodカテゴリに入れてしまうのは乱暴なような気もするが、それにしても、聞き慣れないキーワードである、ポッドキャストってなんだ?
ポッドキャスト(PodCast)とは、想像のとおりiPod Castingの略らしいな。簡単に言ってしまえば、iPodにラジオ放送のようなイメージで音楽データを送り込む仕組みらしい。通常の楽曲は、たとえばCDなどからリッピングされて、いったんiTunesの管理下に入り、そこからiPodに送られる。これはいわば、静的なものだ。iTunes側で何かを変更しなければ、iPodの側でも変わらない。あらかじめ編集したとおりに楽しむしかないわけだ。
だが、ポッドキャストを活用すると、同じプログラムでも内容は随時変化するという、ラジオ放送のような楽しみ方が可能になる。ポッドキャストの番組を用意する側は、RSSと呼ばれる形式の一種のXMLファイルを用意しておき、ポッドキャストを利用する側は、それのURLを設定する。すると、RSSの指示するとおりにデータをダウンロードするようになる。RSSが更新されれば、番組の内容も変わる、こういうわけだ。
RSSとは、ここにもあるブログでもおなじみの技術だ。トラックバックの配信は、RSS形式のデータによって行われる。最近では、情報のありかを示すデータ形式として、すでに一般化した。
iTunes+iPodの組み合わせでポッドキャストを楽しむには、iTunes 4.9以降、iPod Updater 2005-06-26版が必要になるらしい。iTunesは、起動することで半自動的にアップデートできる。iPod Updaterの方は、Appleのサイトに行き、ダウンロードしてインストールする。インストール後、アップデータを起動すれば、iPodのファームウェアが更新される(このへんは、実際にやってみて、案内されるとおりにすれば問題ないはず)。
更新されたiTunesを起動すると、左端の「ソース」ペインに「ポッドキャスト」というアイテムが現れるようになる。登録は、「詳細設定」の「ポッドキャストの登録…」から行える。RSSのURLを入力すれば、登録完了だ。
国内では、秋頃から大手による配信が行われるようになるらしいが、現状では海外のもの(しかも有象無象)を利用してみるしかないようだ。試しには、Appleのサイトにある「おすすめのPodcasts」から選んで利用してみよう。リンクをクリックすると、まずiTunes Music Storeにリストが表示される。そこから適当なものを選び、「エピソードを入手」とあるボタンをクリックする。このとき、価格が「Free(無料)」であることを確認する。
あとは、ポッドキャストとして登録され、データをダウンロード、再生可能になる。この状態でiPodとシンクロすれば、iPodでもダウンロードしたものを楽しめる。まだまだ未知の部分が多いが、徐々に楽しんでみることにしよう。
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