NIFTY-Serveがサービス終了。

ひとつの時代の終わりを感じさせるニュースですね。ニュースといってもかなり前から告知されていましたから、いよいよそのときが来た、という感じでしょうか。@niftyの「ワープロ・パソコン通信」サービスの終了の日です。

「ワープロ・パソコン通信」サービスの終了について

19年前にこのパソコン通信サービスが始まったときは、富士通と日商岩井の合弁会社で、NI-F-TYというような名前になっていたはずです。そして、米国の同じくパソコン通信の大手であったCompuserveとの提携から、NIFTY-Serveという名称でサービスが始まりました。そのときは、提携しているサービスらしく、Compuserveへのゲートウェイもあったりして、それなりに多彩でした。

私がNIFTY-ServeのIDを取得したのは、このころです。実は、パソコン通信としては今のBIGLOBE、当時のPC-VANの方のIDを先に取得していました。当時の雰囲気として、自由なPC-VAN、しっかりしたNIFTY-Serveといった棲み分けがあったのを覚えています。NIFTY-ServeのIDは当然ながら今も持っており、このブログの連絡先アドレスにも使われています。ちょっと目に、SysopのIDに似ていることもあり、ちょっといい感じでしょう。

SysopのIDはSDIxxxxxといった感じで先頭が固定されていました。

今のインターネットからパソコンの世界に入ったという人には想像も付かないかもしれませんが、すべてがテキスト(=文字)でやり取りされる世界であったのです。そうですね、「2ちゃんねる」とかの掲示板のようなものをイメージしてもらえればわかりやすいかも。そういった掲示板が、かつてのパソコン通信の掲示板システムをベースにしているのですが、たとえを逆にしないとわからなくなったとは、時代を感じさせます。当然、今のようなブラウザといったものは不要で、文字さえ扱えればOKというパソコン通信ソフトが多数発生しました。私の愛用していたのは「WTERM」、「秀Term」など。「まいとーく」も懐かしいですね。これらは何で差別化していたかというと、発信先の管理方法やログの管理、マクロ機能など。マクロで自動巡回なんて、ちょっと想像も付かないことかもしれません。

その後日商岩井は撤退し、富士通単独の運営になりましたが(多分)、このころはすでにインターネットの影響も多数受けており、インターネットから入るためのゲートウェイや、一部のフォーラムなどはインターネット上に移行したり、混沌とした時期がしばらく続くのでした。今回の廃止は、ある意味スッキリするというのもありますが、寂しくもあります。ですが、私自身パソコン通信なぞもう何年もやっていませんから、寂しいなんて思うことが勝手なのでしょう。

聴けば、BIGLOBEも売却が検討されているとのこと。パソコン通信サービスばかりか、通信サービス自体が低収益部門になってしまうというのは、それだけインターネットが一般化したということなのでしょう。皆さんは、どれだけのオプションサービスを使っていますか?

コメント

  1. bear より:

    パソコン通信・・・懐かしい響きです。初めの一歩は、友人たちに誘われたパソコン通信でした。わたしは詳しくないのですが、友人たちが詳しく今でもパソボラを続けている人、電気と電子で会社を興す人などいろいろです。秋葉原に部品をさがしに行くと、昔の話を教えてくれます。こういう人たちが時代を作ってきたんだなぁ、と感動します。人は時代の変化に一致して生きてきてるなぁ・・・と不思議に感慨深いものがあります。

  2. なおさん より:

    秋葉原に部品を探しに、懐かしいです。思えば30年前から…。今では部品探しに行くことはないけど、そういうスピリットは生きてます。形や手段は変われど、いつでも時代の流れの中に身を置きたいと…。