東名高速海老名サービスエリアで入手したこれは、その名も「妖怪汁」。ネーミングからしてうまそうではないのだが、そのパッケージも食欲を減退させるには十分だ。
私は妖怪フリークでもあるのだが、サービスエリアで用を足し、ふと聞こえる「ゲゲゲの唄」に引き寄せられるように行ってみれば、そこには妖怪汁の幟と目玉オヤジのフィギュア、鼠男のコスプレもどきがいるのであった。何を売っているのかと思えば、「妖怪汁」である。「ハァ?妖怪汁?」並んでいる缶を見れば、かなり異様である。「ほ、欲しい!」「いや、公衆の面前でこれを買っていいのか?」という葛藤の末、隠れるようにして購入してしまうのだが、早く精算を済ませたい私に店員は次々と追い打ちを掛けるのであった。「バラですか?まとめ買いですか?」「冷えているのがいいですか?常温でいいですか?」何でもいいからとにかくよこせ、ということで品物をふんだくると逃げるようにその場を去ったのだが、そうして入手できたのがこの4品である。
入手したからには、しっかりと品定めをせねばなるまい。まずは、こいつだ。
「妖怪珈琲」とあるように、コーヒー飲料だそうだ。缶の下部に、「コーヒー[ミルク入り]」とある。ネズミ男の前でコーヒーを飲んでいるのは、水木先生だと思われる。カップを持つ小指が微妙に立っているのが気になる。
次は、こいつだ。もう、名前からしてもうダメだという感じなのだが。
「ネズミ男汁」の正体は、「甘夏みかん+はっさく」果汁30%のドリンクということだ。酸っぱいな、多分。ネズミ男、酸っぱい…。あまり深く考えてはいけないのかも知れない。キャストは、ネズミ男、一反木綿、一つ目小僧に火車、といったところだろうか?
次は、こいつである。オヤジが浸かっているのが、この汁だという落ちだろうか?
「目玉のおやじ汁」の正体は、ゆず果汁のドリンクらしい。まさか、「目玉おやじ」→「茶碗風呂」→「風呂」→「ゆず」という流れではあるまいか。となると、風呂に入らないネズミ男とはっさくの関係がまったくわからないのだが、そもそも風呂にはっさくは入れないものな。キャストは、目玉のおやじ、鬼太郎、大蜘蛛、ぬっぺらぼう、赤目小僧、と盛りだくさんである。
最後は、こいつである。妖怪汁シリーズの、本丸というところだろうか?
正式には、「YOUKAI-DRINK」というらしい(そのままじゃないか)。「其の弐」とあるからには、「其の壱」があったのか?これは、シリーズ展開しているのか?「YOUKAI-DRINK」の正体は、「ダイダイはちみつ」ということだ。基本的に、柑橘系で占められていることになる(コーヒーは除く)。キャストは、鬼太郎、目玉のおやじ、子鳴きじじい、砂かけ婆、ネズミ男、猫娘、とおなじみのメンバーだ。
さて、このドリンクの企画元はどこなのだろうか?水木先生縁の境港方面か?と思ってラベルを見てみると、販売者=東京都港区麻布十番株式会社アプリス…とある。さっそくググってみると、オリジナル缶飲料のメーカーらしい。「この商品は水木プロダクションとのライセンス契約に基づいて製造されたものです。」ってそりゃそうだろ。これほど堂々と無許可商品が堂々と売られていたら世も末である。となると、誰かがこのメーカーに製造を依頼したわけだが、それは果たして誰なのか?すごく気になる。
ちなみに、「其の壱」の謎は、このメーカーのHPにて解けた。「妖怪汁 其の壱」はカラマンシー&シークワーサーであり、このときに「目玉おやじのハ~イ緑茶」という緑茶も販売されている。しかも、「完売御礼」とある。いやはや、奥が深いのである。
果たしてこのドリンクを飲むべきか?賞味期限は来年の6月まであるから、そこで飲んでもいいのだが、そのときにも果たして飲むべきか?飲んでみたら、缶の価値はなくなり、捨てるしかなくなる。飲まずに保存しておくべきか?悩みは尽きないのである。
コメント
妖怪汁!
なぜか、新潟黒埼のSAにこんな缶が。妖怪汁 其の弐はだいだいはちみつ。あっさりした、薄めなジュース。妖怪珈琲 コーヒーでなかなかアメリカン。
ねずみ男汁は夏みかんはっさく(果汁30%)で、懐かしいプラッシーの味w
ネーミングに反してなかなかさっぱり系。
目玉おやじ汁(ゆず)だけ売っていなかった・・・製造元の「アプリス」ではネット通販も受け付けています。(ケース単位だけど)もう一回飲むとしたねずみ男汁かな。プラッシー味が懐かしいもの。
また、SAで見つけたら買ってみよっと。
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