W-ZERO3[es]で写真撮影

[es]には、有効画素数約133万のカメラが内蔵されている。写真好きの私としては、これを活用しない手はあるまい。だが、これも一筋縄ではいかないのであった…。基本的には、私がマヌケであるためなのだが…。

[es]では、カメラ機能の呼び出しは、[スタート]→[プログラム]→[画像とビデオ]と開き、左上の[カメラ]をタップするか、[ソフトキー1]を押す。これで、内蔵カメラによる撮影モードとなる。003/004では、シャッターボタンによりカメラ機能を呼び出せたようだが、[es]にはこれがないので、このように手順を踏んで呼び出す必要があるようだ。ただ、キー割り当てを設定することで、たとえば[回転]ボタンでもカメラ機能を呼び出すことができるようだ。これについては、おいおい試してみたい。

Camera_01 右の2つはサンプル画像

[es]のカメラ機能は非常に単純で、解像度、明るさ、モードの3項目しか設定がない。ちなみに、これは静止画の話で、動画の場合については別途触れたい。解像度とは縦横のピクセル数で、QVGA(320×240)、VGA(640×480)、SXGA(1280×1024)から選ぶ。もちろん、大きくなれば消費するメモリも増える。明るさは、-3~0~+3の三段階で調整できる。モードとは、標準、連写、タイマーの3種類で、シャッターボタンを押して1回だけ撮影、5秒間隔で5枚連続撮影、5秒後に1回だけ撮影、というスタイルが選べる。普通は、解像度SXGA、明るさ±0、モード標準にしておけばいいだろう。

このほか、オプション設定で、撮影した画像ファイルの置き場所、ファイル名の付け方、圧縮レベルが指定できる。画像ファイルはそれなりに大きくなるので、できればminiSDメモリカードなどに保存した方がいいだろう(ただし保存には時間がかかる)。ファイル名は規定値ではimg*.jpgとなる。圧縮レベルは、高画質、標準画質、低画質から選べる。これからわかるように、保存形式はJPEGだけだ。画質を上げれば、当然ファイルのサイズは大きくなる。

Camera_02 カメラのオプション設定

ここまで理解して、さっそくいろいろ撮影を試みる。私の場合、どうしても花とか虫とか、接写することが多い。この日も、さっそく木にとまっていたセミを撮ろうと試みる。[es]は、QRコードの読み込みに適した接写モードを備えているのが特徴で、これだと8cmまで接写できるそうだ。さっそくやってみよう…。

どうやってやるんだ?

カメラモードになっているときのメニュー項目は、上で説明したものしかない。どこにも接写とか、標準とか、ない。オプション設定にもない。う~ん、どうしたらいいのか…。そういえば、レンズの脇にあるチューリップマークと、ただの●が気になる。これは、おそらくモードを表しているのではないのか?接写モードのときには、チューリップが光るとか?だがしかし、ここが何か点いているのは見たこともない。

ここまで悩んで、ようやくマニュアルを見る。っていうか、ヘルプにそんな説明が全然ない方がいけない。マニュアルをよく見ると、チューリップマークの脇にあるスライドスイッチが、接写モードの切り替えだとある。

これは、てっきり引き出し式キーボードのロックだと思っていたよ…。orz

思いこみとは怖いものだ。あのスライドスイッチをスライド式キーボードのロックと思いこみ、どっちに切り替えてもロックされないのは、

子供に壊された。しゃーないか。

と思いこんでいるのだ(こ奴、脳は大丈夫なのか?)。すまん、子供達よ…。

気を取り直し、スイッチの使い方をマスターする。確かに、接写モードでは遠方の像はぼけるし、標準モードでは近い画像はぼける。確かに機能するが、できればソフトウェア的に切り替えることができた方がよかった。今時、そんなメカニカルな手段で切り替えるものなど、あまりないからだ。だが、キーロックのスイッチは、メカニカルな方がありがたい。局面によらず、いつでも使えるからだ。

で、撮った写真がこれ。

Aburazemi_008 Photo by WS007SH

う~ん、白い。なぜ白くなるんだ?よ、よし、次は猫だ。

Roppongi_nishi_01 Photo by WS007SH

う~ん、白い。白い被写体や明るい被写体を撮影しようとすると、明るい部分が拡がってしまい、うまく撮影できない。これは、「明るさ」を「暗く」してもダメなようだ。おそらくはレンズカバーに何らかの原因があると踏んでみたのだが…。どうも、レンズカバーにビニール感があり、細かな筋も入っていたりして、画像に悪影響を与えているような気がする。だが、マニュアルのどこにも「何かを剥がせ」とかそんな記述はないし、剥がそうにもどこから剥がしたらいいのかわからないし、ちょっとツメでつっついてみたらあっけなくキズが付いたのでやっぱりビニール感が強いし、あまりつついて傷つくのも怖いし、果たしてどうしたものかとWebで情報を探してみた。だが、ことカメラとビニールの関係に言及している記事など、ひとつも見つけることができないのである。そう、ひとつも、だ。あの「2ちゃんねる」にも行った。数あるファンサイトにも行った。だが、この点については皆知らぬ振りをしているのか、あるいはビニール感はあっても貼ったまま使うのか、わからないのであった。

ところが、契機はひょんなことから訪れる。しばらくしたら(実はこの間、数週間)、ツメでつついた箇所が、盛り上がっているのだ。そこが、山状に膨れて、周囲から剥がれている。ちょうど、名古屋名物きしめんを、両サイドから押して盛り上げた感じだ。果たして、これは剥がしてしまっていいものなのか?貼ったまま使うものだったら、取り返しが付かないことになる。どうする?だが、どこにも情報のない以上、自らが開拓者になるしかない。Go!だ。

で、ピンセットを持ち出し、ずるっとつまんで引きはがす。あっけなく、剥がれる。わざわざ貼っておくほどのものでもない、サランラップ(R)よりちょっと厚いくらいのビニールである。剥がしたあとは、光沢のあるきれいなプラスティックの表面が現れる。正解かも…。そう、剥がしてしまったので、もう後戻りはできない。さっそく撮影実験だ。

Yoshiboo_01 Photo by WS007SH

うむ!いい感じだ。被写体はともかく、なかなかいい感じに撮れている。このような接写は、携帯SH901iSにもできないし、デジカメPowerShot S1にもできない。もしかすると接写専用になりそうな気もするが、CMOSセンサーであるためか、どうもシャープさには欠ける(SHARPなのにね。クス)。ただ、これは室内なので、室外ではまた違った感じになることが予想される。明日になって、雨が上がって、いい被写体がいれば、試してみよう。

続く。

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