仕事柄、PDFを作ることも多かったのだが、これまではフリーで使えるPrimoPDFという海外製のソフトウェアを使っていた。だが、海外製らしいというか、縦書きに弱い。縦書きのWord文書などを変換すると、文字が躍ってしまう。これではいかんということで、適当なPDF作成ソフトウェアを物色することにした。
PDFは、Portable Document Formatの略で、世界標準の文書配布フォーマットだ。
このブログをいつも見てくれている人なら、「もしかしたらジャストシステム製のものを探すのでは?」と思った人は鋭い、正解だ。だが、事前調査はいろいろ行っていて、SkyPDFやら、Professional PDFとかほかにもたくさんあるのは知っているのだ。だがせっかくジャストシステムから出ているのであれば、それを使わせてもらった方がいいと思うのだ。
で、探してみれば、ダウンロード製品、「Justsystem PDF Suite」というソフトウェアがあった。値段は、税抜き3,500円だ。これで、PDFの作成と編集ができる。もしかしたらお買い得では?と思い、さっそく体験版を試してみることにする。今回、縦書きの文書をきちんと処理できる必要があったので、これは最低条件だったからだ。
体験版は、10日間使用できる。それだけあれば、十分に検証できる。結果的には、縦書きもまったく問題なく処理できた。このへんは、さすがジャストシステムというところだろうか。Microsoft Officeのアドインもあるので、WordやExcelのメニューから直接PDF化できたりもする。これは結構便利だが、事前にきちんと設定を行っておかないと、失敗する。
また、標準ではフォントを埋め込む設定になっていないので、特殊なフォントを使った文書を変換した場合には、他の環境では再現性が落ちる場合がある。設定を変更して保存しておけばOKなので、インストールしたら最初にやっておきたい。ちなみに、設定には名前を付けて保存できる。
体験版の使用期限が切れたら正規版を購入すればよいが、ソフトウェアがまるっきり違うようで、体験版を削除し、正規版を新たにインストールする必要がある。面倒といえば面倒だが、たいした時間がかかわるわけでもなし。
このPDF作成機能では、いったんPostScriptファイルを作成し、それをPDFに変換するというプリミティブな方式をとっている。そのため、変換には若干時間がかかるし、たとえばWordを使っている場合では、変換のたびに最小化し、変換終了後に復帰するという感じで、画面が慌ただしい。このへんをキャンセルする機能も欲しいのだが、設定の中には見あたらないようだ。
Microsoft OfficeではアドインによってメニューからPDF化できるが、もちろんプリンタドライバとしての使い方もできるので、印刷機能を持ったアプリケーションであれば、基本的にPDF化は可能である。
今回の目的はPDF作成にあったので、編集機能は試していない。だが、この値段で編集機能も付いているというのは、実はお得なのでは?と思ったりもする。PDFは、コメントを入れて返したり、できあがりのものを加工できたら、と思うこともしょっちゅうなので、そのうち重宝するかも知れない。
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