IISがApacheを追い抜く?

さて、本日もっとも気になった記事である。PSPの新バージョンでも何でもなく、これなのである。

Webサーバーソフトの世界シェア、首位のApacheをIISが猛追中 – ニュース – nikkei BPnet

記事によれば、Webサーバソフトウェアのシェアで、トップのApacheを二番手のIISが急追している、ということだ。そのうち追い抜くに違いないと書かれているので、ついつい「ヲイヲイ」と思ってしまう。どうも、実感値と違っているのだ。

Apacheは、アパッチと読んで、オープンソースのフリーで使えるWebサーバソフトウェアだ。LinuxをはじめとするUNIX系のOSでは、ほとんどがこのApacheが使われているのではないかと思われる。ApacheにはWindowsで動くものもあり、これが使われていることも多い。

IISは、Internet Information Serviceの略で、マイクロソフト製のWebサーバソフトウェアだ。当然、Windowsでしか使えない。Server系のWindowsにはもちろん、Windows XPなどのクライアント系Windowsにも含まれている。

IISのシェアが伸びているということは、WindowsをサーバとしたWebサーバの数が増えているということだろう。だが実感値として、WIndowsはSQL ServerやExchange Serverのための基幹OSとして使われることはあっても、Webサーバのためにわざわざ使われるとは考えにくい。Linuxの性能や安定性がアップし、導入コストは依然として低いままだから、こちらのシェアが伸びてもIISが伸びるとは思いにくい。何か理由があるのだろうか。

考えられるのは、ASP.NETといったフレームワークのために、あえてIISを使うということだ。ちなみに私も、これに荷担しているひとりだ。だが、ASP.NETがJavaを駆逐するような動きをしているとは思えないし、Java系のシステムをWindowsで動かすのは無駄が多いように見える。

この調査は、長く続けているNetCraft社によるものなので、今さら信憑性を疑ってもしようがない。同じ調査方法であれば、それを認めるしかない。Webサーバの世界で、何が起きているのだろうか。

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