ATOK2007を入れてみる!

新レッツノートのリカバリのとき、どうせならATOKも新しいものにしてしまおうということで、ATOK2007にバージョンアップしたのであった。ATOK2007自体はずいぶん前にリリースされているのだが、まったく気付かずにここまできてしまったのである(毎年バージョンアップされるので、気付く以前に「そろそろかな?」と思っても良さそうなものだが)。バージョンアップの目的のメインは、「Vista対応」である。現在使っているATOK2006は、正式にはVista対応ではない(アップデートモジュールは出ている)。Vista周りのトラブルの火種を抱え込みたくもないので、安いものではないが、バージョンアップしてしまうことにした。

ATOK2007

さて、バージョンアップする際にはいくつかのエディションから選べるのだが、できるだけ安く済まそうと思えば、バージョンアップ版、ダウンロード版、付加パッケージなし、というのを選ぶ。これだと、4千円台だ(それでもけっこう高いとは思うが)。新規購入でパッケージ、負荷パッケージあり(プレミアム版」だと1万円以上になる。

バージョンアップ版は当然として、ダウンロード版かパッケージ版かというのは、大きい。置き場所に困るパッケージ版よりは、ダウンロード版で済ませてしまう。現物がないと不安、という人もいるだろうが、今のご時世ではメディアにそれほどのありがたみはない。マニュアルもどうせ見ないし、ダウンロード版がすっきりしていてよい。

プレミアム版には付加パッケージとして、会社四季報ベースの会社情報、英文Eメール文例集、明鏡国語辞典、ジーニアス英和辞典・和英辞典が含まれる。ここはいつも迷うところなのだが、会社情報はとりあえず不要だし、英文文例集も200ほどとちょっと物足りない感じがする。辞典の方は、以前のバージョンを購入したときについてきたものと同じだ。なので、付加パッケージは選択しないことになる。この価格差は、2千円ほどだ。

ダウンロード購入は、Just MyShopでしか行えないので要注意。

さて、毎年毎年けっこうな価格でバージョンアップを繰り返してジャストシステムを潤しているいるATOKだが、2007では何が変わったのか?Vista対応なのはすでに書いたので省略して、いくつか挙げてみるとこんな感じだ。

変換精度アップ

日本語入力ツールなので、これがもっとも基本的ともいえるのだが、VistaになってもMS-IMEは相変わらずお馬鹿さんで、ATOKを入れる前はいらいらし通しであった。今回、ATOK Lab.の成果を取り入れたハイブリッドエンジン(何のこっちゃ)を導入したとかで、その効果が期待される。この効果は、単文を何か変換させてみたというときにはわかりづらいと思う(もともとかなりのレベルにあるので)。長文を入力しているなど、一定量の入力・変換が蓄積されるに従い、効果を発揮するようだ。

日付パレット

企画書を書く場合、未来の日付を入力することがあるが、このときどうしているかというと、卓上カレンダーをひっくり返して目的の月を見る、OutlookなどのPDAを使って目的の月を見る、携帯電話のカレンダー機能を使う、などのツールを使うわけだが、いずれも「見る」しかできないのだ。また、別にツールを起動したり、卓上カレンダーでは来年までカバーできなかったり、面倒も多い。こういうときに「日付パレット」を使うと、デスクトップに常駐させたカレンダー(未来永劫までサポート)から、任意の書式で日付をダイレクト入力できる。西暦、和暦、アラビア数字、漢数字など、ほとんどの書式はカバーされている。難点は、祝日など休日がフォローされていないことである。

乗り換え案内駅名変換辞書

駅名を入れて変換し、[End]キーで辞書を参照すると、駅の路線や住所、運営会社、地図へのリンク、同一路線の他の駅のリストへのリンクなどが現れる。検索サイトを使うよりはお手軽に、というコンセプトのようだ。ただ、データの提供が「ジョルダン」であるため、地図を表示させればそちらのサイトに行ってしまう。お気に入りの地図サイトを使う、というわけにはいかないようだ。

詳しくは、本家サイトを見てもらった方が早いし親切である。

日本語入力システム ATOK 2007 for Windows

追記(10/24):外国人(欧米圏)の名前をカナで入れようとして気付いたのだが、カナで入力して変換すると、なんと英字での名前に変換できるのだ。たとえば、「りちゃーど・すとーるまん」と入力して変換すると、「Richard・Stallman」と入力できる。間の中黒はじゃまなので、後でとってしまえばいい。もしくは最初から半角空白で区切ればよい。ATOK2006にこの機能があったかはわからないが、結構便利だ。こういう細かな点はさすがである。

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