符丁の謎

なんてことない話なのだが、よく行く定食屋で、不思議なことに気付いた。その定食屋は分煙が実行されており、禁煙席と喫煙席が分かれている。また、事前に注文してから席に着くシステムになっており、その際に喫煙席の希望の有無を尋ねられる。ここで気になったのだが、尋ねるだけで、実際に席に案内する際にはその旨はまったく触れないのだ。いったいどうしているのだろうと不思議に思っていたのだが、意外とあっさり謎が解けてしまった。

増殖 増殖―YMO

私は、席に着いてから注文の品が届くまでに、あとから入ってきた客の応対をよく観察した(我ながら暇である)。観察と言っても、どの席に案内されるのかをチェックするだけなのだが、案内されるのを見ているだけでは、いったい何のことやらわからない。実は、最初に応対する人と案内する人は別なので、何らかの連絡を行っているはずだ。それが何であるか、注意深く観察すると、案内を促すメッセージがポイントなのではないかと考えた。

すると、数人が案内された段階で、すべてわかってしまった。禁煙席に案内される場合→「お客様で~す。」、喫煙席に案内される場合→「お客様お願いしま~す。」というように、語尾が異なるのだ。喫煙席に案内される方が丁寧なのは納得いかないが。喫煙者の方が、非喫煙者より店にとってコストがかかるはずなのだが。

こういう符丁は他にもいろいろあると思うので、探してみるとおもしろそうだ。注文した食事が届くまでの暇つぶしにはもってこいだし、推理力も養われるだろう(そんな大仰な)。

ちなみに、ここまで書いて、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のアルバム「増殖」最後のスネークマンショーを思い出した(今さらだが、古い話で恐縮である)。ほとんど2人で同じことを言っているので、何で口論になっているのかさっぱりわからないのだが、最後に2人が同時に発言して、ようやく謎が解けるのだ。暇なら、チェックしてみたら?

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