今年から、ジャストシステムの製品を個別にバージョンアップするのではなく、JUST Suiteとして一括でバージョンアップしてしまうことにしたのは、いつか書いたとおりである。だがそれだけだと、本当にそれだけで終わってしまうので、少しは個別の感想なども後日のために書いておきたい。今回は、ヘビーユースであるメールソフトのShurikenである。
さて、Shuriken 2008はどんな感じだろうか。残念なことに、2008になったからといって、見た目が大きく変わってはないことに気付く。特に説明しなければ、2007のまま?と感じる人もいるだろう。評価は分かれるだろうが、2007のマイナーチェンジ、というような気がする。だが、中身はいろいろと手を加えられているようだ。
2008の目玉は、「フォルダウォッチ」機能と「セキュリティ」「迷惑メール対策」のようなので、順番に見てみることにする。
「フォルダウォッチ」は、監視したいフォルダを指定して、そこにたまったメールの一覧をリアルタイムで見ることのできる機能だ。右にある「フォルダウォッチ」に監視したいフォルダを登録すると、たとえば未読のメールだけを5通のみ、といった感じで一覧表示させ、マウスカーソルを合わせてポップアップさせるなどの使い方ができる。メールの振り分け機能を積極的に使っているときは、振り分けられたメールに気付かなかった、とかいうことを防ぐことができるので便利だ。
「フォルダウォッチ」の場所は自由度が低いので、たいていの場合はこのように右に置くしかない。いかんせん画面幅を取りすぎるのではないかな?と感じる。最も最近はワイド液晶で横方向はXGA+が当たり前なので、横方向に伸びるのはいいのかも知れない。だがいくら広くなったと言っても、XGA+ではたかだが1,200ピクセル程度だ。WXGA+くらいないときついかも知れない。
セキュリティ面では、以前からサポートされていたメールデータの暗号化に加えて、レジストリに記録されているアカウント情報なども暗号化されるようになったのが大きい。また、はっきりと書かれてはいないが、バックアップ先のデータも暗号化されるようになったようだ。
迷惑メール対策面では、フィルタ構成が二段になったということだが、この効果は今のところはっきり言ってよくわからない。もともと除去率が高いとは思っていたので、さらに向上したと言われてもなかなか実感は難しいだろう。このへんは、使い込んでいくとある日突然に、その効果が実感できたりするものなのだろう(たぶん)。
個人的に便利だと感じるのは、バックアップの際に、特定のフォルダを除外できることだ。ゴミ箱や迷惑メールなど、バックアップの必要のないフォルダを対象から外せるので、junkやtrashなどのフォルダがコピーされるのを長々と見ていなくて済むし、ディスクの無駄遣いにもならない。
カラーバリエーションも追加されてShurikenデザイナーも復活した。今は、子猫がお気に入りで使っている。ちょっとかわいすぎるか?
メールの送受信時に、今までは聞こえなかった音がするのが少々気になる。なんだか猫の鳴き声のような気もするのだが…。これは仕様なのだろうか?
コメント
校正結果
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子猫さん、
校正ありがとうございました。