通勤電車はストレスがいっぱい(4)―遅延トリプル

ローカルネタである。今日(16日)の朝は、まさに設定どおりのことが起きてしまった。(1)連休明けの初日、(2)雨降り、とこれだけでも電車遅延の可能性が高いのだが、これに加えて(3)保安機器故障、とトリプルで来てしまった。これはもはや諦めるしかあるまい、というか諦めるわけにも行かない事情があったので、しようがないから通勤するのであった。そう、通勤の足である東急田園都市線は、見事に捕まったのであった。

私が乗車するのはたまプラーザ駅で、隣の鷺沼駅で保安機器が故障し、全列車各駅停車での運行ということだった。これならいいのだが、まともに走っていない。だいたい5分間隔くらいでずるずると列車が動く、走っているより、動いているという表現が正しい。

保安機器というからには機械だから、壊れることがあるのは仕方ない。だが、保安機器が壊れてもバックアップがないのでは、これは保安機器と言えるのだろうか、と素人頭で考えたりする。それに、壊れてしまったのは仕方ないとしても、ひたすら丁寧な言葉で詫び続ける駅の放送、車内放送も、能がないかなぁ、と思う。それに、謝ればいいという風潮が強くなっていないかなぁ、と思うことも多い。謝らないよりは謝る方がマシだが、謝るのは無料である。しかし、実を伴うものにはコストがかかるのだ。真意はそこに現れる。

それにしても、最も近い乗換駅まで40分もかかったので、くたくたである。そこで、人がかなり減るので少しは楽になるのだが、振り替え輸送というものは基本的に信用しないので、そのまま乗り続ける。ちなみに、この駅とは溝の口で、JR南武線の武蔵溝ノ口に乗り換えられる。しかし、鷺沼、宮前平、宮崎台、梶が谷という、乗換駅の間にある4つの駅は、昇降客が多い割にはほかに選択肢がなく、皆必死である。こう考えると、川崎縦貫鉄道というのもそれなりに有意義なのかなぁ、と思ったりする。川崎縦貫鉄道は羽田から宮前平、小田急線の新百合ヶ丘に抜けるという(うろ覚え)、まったく計画だけの鉄道だ。今回のパターンなら、この架空の鉄道を使って逃げられたわけだ。

こういうときには、椎名誠的な思考になり、電車がうまく動かないなら、いっそ仕事に行くのをやめて、ここぞとばかりにゆっくりしていればいいのに、とも思ってしまう。うまく動き始めたら、いそいそと仕事場に行けばいいのだ。電車がうまく動かないのに、皆が無理して乗るので、さらに事態が悪くなる、とも考えられる。実際には、行かねばならない用を抱えている人も多いだろうし、こんなバカなことは言ってられないと思うのだが。私の用だって、他人が見ればなんてことないだろうが、本人にとっては結構重要なのである。皆がこんな用を抱えている。

結局、普段より1時間遅れで到着した。いやはや、1時間の無駄というのは大きいものである。何千人の1時間なのだろうか。それとも何万?たがか故障、されど故障である。でも結局愚痴にしかならないのである。

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