春の自然保護センター(1)

天気のよい週末、久しぶりに「神奈川県立自然保護センター」に出向いた。ただ、真の目的は、「七沢森林公園」のシャクナゲにあったのだが、まずはこちらだ。

ここは、まだ桜が楽しめる。入口で迎えてくれた八重桜。

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撮影機材は、アウトドアでの機動性を重視して、キヤノンEOS 40DとタムロンA20Eの組み合わせだ。

ここは、設備棟を完全リニューアル工事中であった。それがほぼ完成しており、ご覧のような姿であった。以前のぼろい感じ(失礼)がよかったのだが、まるで近代建築だ。駐車場もアスファルト張りになり、立派なのだ。まだ油臭い駐車場は、何だかこの施設に不似合いな感じがするのだ。

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新しい施設棟ができたことで、これまでの施設棟は不要になってしまうのではないか?という危惧も持っている。展示棟が移るのは致し方ないが、付随する小さなプール(ここでは、コウホネ、コシアキトンボ、マツモムシ、イトトンボなどたくさんの生き物を見ることができるのだ)もなくなってしまっては残念と思っている。

マツモムシ。背泳ぎのように泳ぐ珍しい虫。人の気配を感じるとすぐに潜ってしまう。だがまた浮いてくる。施設棟の脇のプールには、こんな虫がたくさんいる。

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施設棟の脇と、農場脇の広場には、ミツバツツジを見ることができる。ミツバツツジの特徴は、雄しべが5本ということだ。

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4月になれば、はやくもトンボが出てきている。これはシオヤトンボ。上がメス、下がオスである。小型のシオカラトンボ、という感じ。最初はシオカラトンボかと思ったが、こんな早くから出ているわけがないし。

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大量のオタマジャクシ。本当に、水の中が真っ黒になるほど。このどれが成体になるのか、考えるとちょっと複雑である。下のはメダカ。オタマジャクシがメダカに突進し、メダカが散る場面も、ちなみにオタマジャクシは肉食である。

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ハンゲショウが伸びてきた。あと2月もすれば、ここはうっそうとしたハンゲショウの群生になるのである。

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また鳥が続く。おなじみシジュウカラ。ツィーツィーという地鳴きが聞こえたらこいつである。

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カルガモの番。

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モズ。ちょっと遠いですかね。

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ハシブトカラス。藪の中から何が出てくるのか?と思ったらこいつでした。だけど、なかなか立派であります。威風堂々、という感じ。

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これから夏に向けて、鬱蒼とする前のさわやかな湿原。

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センターに隣接する農産物直売所。おばあさんが毎回営業しているので、毎回何かを買わずにはいられない。

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今回買ったのはこれ。タケノコである。ちょっと育ちすぎているような気もするが、一番大きいので500円。かなり大きい。「アクは見た目ほどないのよ」というばーちゃんの言葉を信じて購入。案の定、見た目ほどアクもなく、柔らかくて、煮付けとタケノコご飯で食したのであった。ばーちゃんが、アク抜き用の米ぬかを付けてくれた。

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八重桜が、まだまだ見頃である。

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まだまだ続く、次回も見て下さい。

コメント

  1. 野の花 より:

    生き物たちが一杯ですね。オタマジャクシ、ウヨウヨいますね。
    私もハイキングに行って、こんなのをゴッソリ獲って持ち帰り、カエルになるまで育てようとしたことがあります(ほんの数年前)。
    水槽の中で、金魚の餌で当分生きていました。少しは大きくもなりました。でも・・・ちょっと目を離しているすきに全滅でした。やはり自然の中の生き物を容易に持ち帰るものではありませんね。教訓になりました(笑)。

  2. なおさん より:

    野の花さん、
    持って帰りたいという気持ちはわかるのですよ。私も子供のころは、家に持って帰りたい!でしたから。
    餌のせいもありますが、野生の生き物は環境の変化に敏感ですから、そのストレスでダメになってしまうのでしょう。
    でもまぁ、子供だったら、一度はそういう経験をして、生き物を飼うことの難しさを学ぶというのも必要かも知れませんね。