さて、EX-80の出力機能については書きましたので、入力機能をまとめてみたいと思います。入力は、16進数を入力するキーパッドのみです。これに、特定の機能を持ったボタンが付いており、これでプログラムの入力を行ったり、プログラムの実行を行ったりします。今のパソコンのように、キーボードに相当するものは存在しません。文字を入力するという手段はなく、あくまでも数値を入力するための機能しか持たないのです。これはあとあと重要な意味を持ってくるのですが、非常に重要です。
EX-80というのものを目の前にして、当時コンピュータについての知識など皆無でした私は、何をしていいのかさっぱりわかりませんでした。先輩は、なにやらカセットテープからプログラムを読み込ませては遊んでいます(どうやらゲームらしいです)。そのゲームも、ブロック崩しのようなものや、テニスゲームのようなものです(懐かしい!)。
個人的にはまったく面白そうには見えなかったのですが、そんなものの動き(ボールに見立てた四角が動くとか)に非常に興味が湧きました。で、付属のマニュアル(A4判もあるような大きなもの)を開いて中身を見ていったのですが、はっきり言ってチンプンカンプンでした。ハードウェアの構成図やオペレーションの手順などが書いてあるのですが、いかにも技術者が作ったマニュアルといった風情だったのでしょう、高校生には荷の重い代物でした。
そうするうちに、マニュアルの後半に、今で言うサンプルプログラムが掲載されているのに気付きました。記憶にあるのは、それが「三山くずし」と呼ばれるものであったことぐらいしかありません。これはゲームではない、3つの山に積まれた何かをある一定のルールを守りつつ別の山に移動する、そんなアルゴリズムを盛り込んだものだったのではないでしょうか。ハノイの塔、梵天の塔、そんなものでしょうか。
それを見つけて、実際にEX-80を触っていくのです。前置きが長くなりましたが、ようやくプログラミングめいた話になっていきます。これはまた後日…。
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