【つぶやき】本を出す側にとってのAmazonの影響力

最近、担当していた本ができますと、著者さんから、

  • いつAmazonに載るのですか?
  • Amazonの表紙画像はいつ見れるようになるのですか?
  • Amazonが注文を受け付けていませんが?

といった問い合わせを受けることが多くなってきました。

以前でも、このようなことはあったのですが、さほどの頻度ではなく、多くの場合は出版されてからかなり時間の経った本で、在庫が切れているようだから何とかして欲しいという話だったことが多かったように思えます。

ですが現在は、発刊時にAmazonがどうなっているのか、そこをチェックする著者さんが増えてきているのです。

この背景には、ブログをはじめFacebookやTwitterといったソーシャルメディアが重要なツールになってきて、オンラインでの告知からAmazonへの誘導を非常に意識していることがあると思います。

しかも、なぜAmazonなのかということも気になります。別に、KINOKUNIYA BOOK WEBで出ていないとか、セブンネットショッピングで出ていないとか、楽天ブックスで出ていないとか、そういったことは言われません。

これはつまり、Amazonのメディア・ストアとしての影響力も大きいということです。Amazonのランキング(これは瞬間風速的な意味合いも強いのであまりあてにできませんが)を見て一喜一憂したり、検索したときに上位に出てくるかなど、気にする人は多くなってきました。

要は、最近はネット書店で本を買うのが普通で、そこで見つけてもらう、つまりAmazon検索のSEOみたいなものも必要になってきているのです。

そういえば、私はリアル書店には、調査のためにしか赴くことがなくなりました。実質的な買い物はAmazonで、しかもリアル書店で目星を付けて、購入はAmazonでということがほとんどということになってきました。

これは、リアル書店はうかうかしていられませんのもわかります。あの手この手を打ってきますが、それについては別の機会に。

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