大昔にほったらかしにしていたこのシリーズを、ふと思い出して再開してみました。
このシリーズも4回目となりました。さらに、プログラミングのお話らしくなっていく今回、少し想像力を働かせていただければ幸いです。
前回の記事:はじめてのプログラミング(3)
データの入れ方はわかりました。ですが、これが何の意味を持つのかはわかりません。まぁ、このデータはプログラムなんだろう、程度の認識しかありません。入れたからには、何か結果を期待したいです。これがどうやら、「実行」ということらしいです。
「実行」ですか?これまで入れたものを動かすのですか?入れたのはデータのはずだから、データを動かす、ということですか?う~ん、何だかよくわかりません。それでも、言われたとおりにやってみました。
8200と入れたら、[ADRS]を押し、そして[RUN]を押すのだ。
おおお、新しいボタンが出てきました。[RUN]ですか、「走れ」ということですか。「走れ」と「実行」は違うのですか?と尋ねたら、同じものだといわれました。同じものなら、最初から「走る」と言ってくれればいいのに、とかそんなことを考えながらも言われるとおりに入力してボタンを押すと、
おおお!テレビ画面で何が動いている。
まぁ、動いていると言っても数字がぱらぱらと変わっているのですが、それでも何かやっている、という気配は伝わってきます。
これは、プログラムが動いているんだよ。
H先輩は(やさしく)そう言いますが、どうも実感が湧きません。数字(正確には英数字)を入れていっただけで、なぜ動くものができるのでしょうか?
それは、入れたデータのそれぞれに、意味があるからだよ。
まぁ、意味はあるんでしょうね。意味がないものを入れさせられていたとすれば、納得がいきませんから。生意気にもそんなことを考えていましたが、次は、データの意味に興味が湧いてきました。データの意味を理解するのに重要なのが、冒頭に出てきた、“MVI A, 00”とかそういうものらしいです。
ここで、初めて「機械語」という言葉が出てきました。必死になって打ち込んでいたのは、この「機械語」というものらしいです。「機械語」ですか…?機械の言葉ですか?機械がこれを使って会話するためのものなのかな、とかそんなことを思っていました。
機械語とは、コンピュータに動き方を命令するためのデータだ。
H先輩は、端的に表現しました。コンピュータ同士が会話しているシーンを想像していた私でしたが、早くもその幻想を打ち砕かれてしまいました。「命令!」そうか、命令しているのか。「弁当を買ってこい!」「部屋を片付けておけ!」といつも命令されている、アレですか?
そんなもんだが、もっと単純なのだ。
単純なのですか。だったら私(ボク、俺)にもわかるかな?ということで、私のプログラミング人生がスタートしました。果たして私は、この「機械語」を攻略できるのでしょうか?
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