【コンピュータ】解像度が高ければいいってもんじゃない!

月曜朝のオフィスは冷え切っていて氷のようでした!でも暖房が入ると今度は暑いんです。どうにかならんですかね?

今日は解像度の話です。デジカメなんかでもそうなんですが、解像度が高い方がいいんだ、大は小を兼ねる、と思っていませんか?私もそう思っていましたが、時と場合によっては、それが当てはまらないこともあるんです。

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さて、冒頭の画像と下の画像では、元となる画像の解像度はどっちが高いでしょうか?

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上の方がシャープだし、下の方がぼけているから、上の画像じゃないの?

普通はそう考えますよね。でも、実際は上の画像は300dpi、下の画像は600dpiなんです。Adobe InDesignに貼り付けて、同じ大きさになるように縮小しました。

このとき、300dpiの方が画像自体は小さいので、InDesignに貼り付けたときの縮小率が小さくて済みます。反面600dpiの方は、300dpiの画像の倍くらい縮小しないと同じ大きさになりません。

画像を縮小するときには、特殊なアルゴリズムで情報の欠落が起きないようにします。このときに、画像によっては余計な情報が入り、結果的にぼけてしまったりするのです。

このため、解像度の高い画像の方が結果的にぼけてしまった、という結果になったのです。ベストなのは、縮小なしで使えるドンピシャの解像度と大きさです。

この話はあくまでも縮小の話なので、拡大しなければならないときには確実にぼけます。これは情報を補完するためですね。ですから、一定以上の解像度は必要ですので、そのへんは誤解がないように。

ちなみに300dpiというのは、一般的に商業印刷で使われる解像度です。300dpiで、仕上がりのサイズジャストで画像を作っておけば、余計な加工が入らずにベストな結果が得られます。

よかれと思って余裕のある解像度で画像を作っておきましたが、結果はこの通りで、結局画像を作り直す羽目になりました。スクリーンショットなど、エッジがシャープな画像を扱うときにはご注意を。

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