「ハルロック」、確かに今まで見たこともないマンガだ!

ブログ主的に、こういうの好きでしょ、と紹介されたコミック作品ハルロック。「今まで見たこともないマンガ!!」とキャッチが打たれているように、「女子大生×電子工作」という、まさしく聞いたこともないカテゴリだ。

掲載先は…。週刊モーニング?講談社?大手のメジャー誌じゃねーの。こういうのが載るようになってきたとは、青年漫画誌も変わった、かな?

しかも、Kindle版も販売されているとは、何たる、何たる…。

主人公のはるは幼少時、電化製品を興味津々でばらしてしまう「分解魔」だった。しかしドライバーを奪われ、近所に「ドライバー魔」としてのおふれを出され、そのまま高校生になってしまった彼女だが、本命でない部活の電気部に入ってしまったことで運命が変わる。

電気部の顧問教師(姓名不詳、57歳、喫煙者、頭髪にやや不安あり)は、はるが電気工作に興味があることを見抜いた。「人生タイマー」を作る過程ではるは電気工作に目覚める。

そして女子大生になったはる。チップ抵抗2,500個を「ハカセ」と呼ばれる小学生と分け合うことから、新たなステップが始まる、というのが無料で読める。

ハルロック/西餅 【1Ω】 電子の芽 – モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ

「はる」というのは、あのHAL9000だよねぇ。巻数の単位が「Ω」というのも泣かせる。FでもLでもAでもVでもだめだしなぁ。Fじゃ階数になっちゃうし、Lじゃ服のサイズみたいだ。

Ωなら、抵抗値以外には絶対に出てこないしな!

ところでこの顧問教師、只者じゃないな。素養があるにしても女子高生を電子工作に目覚めさせるきっかけを作るとは。しかもナビゲーションも優秀だ。女子高生をその気にさせるとは。しかもレギュレータが好きでコンデンサには興味がないだと!ムムム。

ということは、この教師は能動部品が好きで、受動部品を軽視していると見た。しかし、電子回路で鍵を握るのは、受動部品である。受動部品の重要さをわからないとは、何たる、何たる…。発振子は確かに微妙な位置付けだ、フフフ。

「どうした?さては、楽しいんだな?」

これに尽きるだろ〜。さては年上の余裕か。世の中にすでにあるとか、代わりのものがあるとか、そんなの関係ないだろ〜。自分だけのものを作る、そこが電子工作の醍醐味だろ〜。

で、はるは、ハカセと呼ばれる小学生と、Arduino(あーでゅいーの)の世界へと入っていくようだ。あとは、Kindle版でも読んでいくことになるだろ。

いやいや、世の中には面白い話がまだまだあるな。紹介してくれたデザイニャー氏には、感謝感謝の感謝祭だ。

コメント

  1. mtaneda より:

    これいいですよね。
    若者の電気離(ryが進行している中、貴重な漫画だと思っています。

    • なおさん なおさん より:

      mtanedaさん、どうもです。
      こういうマンガがメジャーになるのはいいですよね。
      電気、電子、アセンブラ、プリミティブなものをもっと広めていきましょう!