【辛いもの探検隊】八丁堀「博多一慶」はホスピタリティがしっかりした何度でも来たいお店。

昨日に続き、「辛いもの探検隊」。場所も同じく八丁堀「博多一慶」だが、今日は同行のデザイニャーN氏による投稿だ。ブログ主の説教臭い風合いとは変わったテイストを、文字通り味わっていただきたい。

〜ここから〜

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「もつ鍋」が全国的に流行り始めた最初の頃って(20年位前?)「豚もつにニラをどっさり入れたスタイル」だった気がします。
豚もつが苦手な私は当時あまり好きではありませんでしたが、いつの間にか「もつ鍋」といえば「牛もつ鍋」が主流になり、「牛もつ大好き」な私にとって今では「冬の居酒屋定番メニュー」となっております。そんな「牛もつ鍋」でゴハンを食べられ、しかも辛いときたら探検しない訳にはいきませんよね!

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ということで
「もつ鍋 一慶 辛もつ鍋定食 ¥1,000」
もつ鍋は煮えてない状態で卓上コンロにセットされます。ちらっと蓋を開けて鍋の中を覗いてみると衝撃の画像「こんなに唐辛子が!」ビビった私がなおさんにその事を告げると、
「別に。大丈夫じゃね?」 …え!何やだかっこいい!!!

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鍋が煮えるまでは定食セットの小鉢をおかずにゴハンを食べ始めます。この小鉢が中々美味しい。何かホルモンの一種と野菜を辛い味付けで炒めたものなのですが、これをメインにした定食があっても良いのにと、なおさんもご同感の模様。

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鍋の蓋の横から泡立ってきて、いよいよ鍋にチャレンジです。
先ずは恐る恐るスープをひと口「あれ?そんなに辛くない。」どうやらあまり辛くない品種の唐辛子を使用しているのではと推測。
味自体はまあ普通に美味しい。鍋の具材は「もつ、ニラ・キャベツ等の野菜、ちゃんぽん麺」と入っており、ちゃんぽん麺を先行して食べ進めます。「もつ」の脂や野菜の出汁を吸った麺が不味い訳がありません。いくらでも食べられそうです。合間に「もつ」とゴハンを食べていきます。「もつ」は、ぷりぷりしていて甘く、脂部分が口の中でとろけます。脂最高! と思う一方で「もつの皮側に賽の目に隠し包丁を入れてくれると、ゴハンのおかずとして食べやすいのに」とも思うのは私が歳をとったせいじゃろうかのう。
あと懸念していた辛さが、淡白な味付けの鍋をしっかりデティールとしてカタチ作ってくれています。
うん。激辛もいいけど、程良い辛さも良い仕事するんだなあと実感。
「もつ」は量的にもこの手の(ランチ定食)の割に結構入っていて素直に嬉しい。ランチ終了時間が近かったからか?

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さて、ちゃんぽん麺やゴハンを粗方食べ終えたところで、おもむろに「すいませんゴハンお代わり!」と高らかに宣言します。ソプラノで。
実はここからが本番、クライマックスといっても過言ではありません。そう、鍋の残ったスープで「おじや」を作るのです。定食にはその為の生玉子も付いてきます。(結構大きめなので、最初に溶いて鍋の具を浸けながら食べても良いかもしれません)

ここで私は致命的なミスを侵していた事に気付きます。「鍋の具」を食べる時スープを少しづつゴハンにかけていたので、お代わりしたゴハンに対してスープが残り少ない…。
「スープ足りないかも…」等となおさんと話していると「足りない」という言葉に反応した給仕のお姉さんが「火が足りないのでしたら…」と固形燃料を足してくれました。確かにスープも足りなければ固形燃料ももう燃え尽きそうになっていましたね(笑
「どうせならスープを足して…」とも思ったのですが自重し、代わりにお醤油をお願いしたところ「ありますよ♪」と快く持ってきて下さいました。元々スープは薄味気味だったので少ないと更に味が薄くなるので…。

とりあえずそのままゴハンが煮えるのを待ちますが、うっすら焦げた様な匂いが。「やばい」急遽鍋の中のゴハンをかき混ぜましたが間に合わず、鍋底が少し焦げてしまいました。
主夫でもある私にとっては痛恨の極み。もう普通のおじやは諦め、早々に溶き玉子を投入し焦げ付かない様頻繁に鍋をかき混ぜつつ、玉子に火が通るのを待ちます。頃合いを見つつ醤油も廻しかけ。そのうち追加して頂いた固形燃料も尽きてきた所で…強制完成!
出来上がったのは「おじや」というよりも「石焼ビビンバ(混ぜた後)風」(泣 見た目アレなので画像は自粛。
一方なおさんの方はというと、逆に少しスープ多めで、あと玉子もまだあまり火が通ってなさそうだけど…でも美味しそうな「おじや」が出来上がっていました(笑

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さて「石焼ビビンバ(混ぜた後)風」ですが…見た目は悪いがめちゃくちゃ美味しかった!
まあ元々の具材が美味しいですからね。しかも焦げた風味がうっすら香って、まさに石焼ビビンバの様な焼きおにぎりの様な。定食自体は汁物系でしたので、ここへきて焼き物系も楽しめたという、ちょっと得した気分。大満足の巻。
ま、負け惜しみなんかじゃないんだからね!

補足:お皿を下げてもらう際、鍋を少し焦がした事を謝ると「大丈夫ですよ〜、それより焦げた匂いが不快に感じられませんでしたか?」と、逆に心配の言葉を頂く。固形燃料やお醤油の時も快く笑顔で対応頂き、こういうホスピタリティがしっかりしているお店は何度でも来たいと思わせられる。味も良いので尚更。これからも繁盛間違い無しでしょう。

〜ここまで〜

いかがだっただろうか? 同じ店で同じ時間に同じものを食べていたとは思えないのではないだろうか?これがレビューの醍醐味であろう。またの機会も乞うご期待だ。

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