本を読んでみた記「戦略課長」(竹内謙礼・青木寿幸)

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こんばんは、エンジニャー的編集者こと、なおさんです。梅雨の真っ只中で台風も接近していたりしていますが、今日、ようやく自宅近くでセミの鳴き声を聞きました(正しくは聞いたという報告を受けたのですが)。キリギリスは7月に入ってから耳にしていましたが、ようやくセミが。これで夏本番も間近という感じで、とてもうれしいです。

今日も、ビジネス書をちらちら読んでいるので、その感想などを。先日の「会計天国」に続いて竹内謙礼さんと青木寿幸さんの「戦略課長」です。書名からして「???」という感じですが、どんな話なんでしょうね。当然、ノベル仕立てです。私は、文庫を買いました。

本を読んでみた記「会計天国」(竹内謙礼・青木寿幸)

「会計天国」は会計の話。今回は、「戦略課長」というくらいなので、そう、事業戦略の話です。事業をいかにして成功させるか?が肝なのですが、実はこの文庫本、単行本で刊行された際は「投資ミサイル」という名前でした。どうりで、「投資ミサイル」という名前の文庫本をいくら探しても見つからなかったわけです。

関係者によれば、単行本の「会計天国」に比べると「投資ミサイル」はあまり売れなかったとか。なので、文庫化の際には、思い切って書名を変えたのでしょう。「投資ミサイル」だと、明らかに「投資」の本に見えますね。しかし実際には「事業戦略」のお話。この差は一体なんなのでしょうね?

PHPの優秀な編集者が、なんの脈絡もない書名をつけるとは思えません。案の定、この本にもきちっとテーマがあって、それは「投資」です。ただ、資産を増やすために投資しましょう、といった方向の話ではなくて、もっと広い意味の投資ですね。カバーには、「投資戦略」とあります。事業を立ち上げるのは、もろ投資。この投資を成功させるか失敗させるかは、事業戦略次第。

この本の内容に戻りましょう。うだつのあがらないミュージシャンの卵の「吾郎」と暮らす主人公の「美穂」。彼女は歴史ある上場企業に勤めるビジネスウーマンですが、会社の業績は右肩下がり。そこでお約束の銀行の介入ですが、派遣されてきたのはなんとロボット!名前も何もない、ロボット!

このロボット(しかも取締役)から、5つ(やっぱり5つなんですね)の事業戦略上のレクチャーを得て、美穂は大きく成長するのです。しかしこのロボット、中に人間が入っているんじゃないの?と思うくらい妙に人間くさいのです。銀座のバーで女の子に囲まれていたり、皇居の周りをジョギングしたり、鎌倉に温泉に入りに行った挙句に、ハーレーを乗りこなすという、⚪︎カイダーも真っ青の性能なのです。

まず、事業計画書。あなたの書いている事業計画書は、ただ上に上げるためのものだけになっていませんか? 次にリスクとリターン。リスクはそのままでリターンを上げる方法を知っていますか? 会社の価値を上げる営業権のことを知っていますか? ハイリスクであることが意外と知られていない不動産投資を成功させる方法とは? 最後に、戦略の王道とは?

すぐにできることはすぐに廃れる。(すぐに儲かる話はすぐに儲からなくなる)

ぐっ。何事にも近道はないということで、地道な積み重ねが必要なのは、言葉は変わっても同じということですな。

人生は、投資である。投資のない人生はつまらない。休暇をとって、リフレッシュするのも立派な自分自身への投資。仕事がうまくいって、地位や報酬がアップしたりして帰ってくる、立派な投資なのです。

そんな当たり前のことに気づかせてくれた本書に感謝です。

ちなみにロボットとのビジネスの結末は…。涙なくしては読めません、あなたが事業を立ち上げたり、その中核にいるなら、ぜひ読んでくださいませ。

戦略課長 (PHP文庫)

投資ミサイル

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