Master of Epic騒動

家人が新しいオンラインゲームのベータテストに参加したいというので、設定を頼まれる。
聞けば、ルータのファイアウォールに穴を空ける必要があるということだ。

ポート11000~14000を使用します。ルータの設定にご注意下さい。

そもそも、一回は試したみたがうまく行かないので、ヘルプとなった次第である。

ちょっと前ならいざ知らず、ファイアウォールに穴を空けなければならないゲームなど聞いたことがない。
最近の個人的なネット環境では、安価なブロードバンドルータ+NATという組み合わせが普通だろう。
つまり、NAT環境上でうまく動くように作らないとダメなので、そのへんの問題は最初から外してある。
また、ブロードバンドルータの一般的な設定では、内部から外部へは無条件にパケットを流すが、外部から内部へのパケットは遮断するようになっている(ただし内部からのアクセスに由来するものは通す)。
つまり、外部から内部を直接叩かない限りは、ファイアウォールに穴を空ける必要はないということだ。
それでも一応、上記の説明に従い(これしか書いていないのである)、外部からポート11000~14000を叩くために穴を空けてみる。

まったくだめだ。
最初にパッチを当てる時点で、サーバにつながらない。
netstatでチェックする。
接続に失敗した時点で、先方のサーバとのコネクションの名残がある。
ポートは、15xxx/TCPである。
ん?これは、先ほどのポート範囲とは違うぞ。
何かの間違いと思い、ファイアウォールの穴の範囲を広げてみる。
やっぱりダメだ。

よくよく調べてみると、上記の説明は、基本的にファイアウォールで内部から外部へのアクセスを制限しているような環境に向けてのもので、一般家庭では無視していいような類のもののようだ。
どうやら、思い違いをしているようである。
ふと思い立って、ゲームをやるユーザのグループを、Administratorsに上げてみる。
何のことはなしに動く。
やっぱりこれか…。
以前、Ultima Onlineを一般ユーザで動かすことができずに、Power Usersまで上げたことがある。
しかし今回は、Administratorsか~。
ゲームのために、誰にでもAdministrators権限を与えるわけにはいかねえだろうがよ。
特に、何人もで共有していて、管理者もいるPCではなおさらである。
マニアが一台のPCを占有してかじりついている以外は想定していないのだな、と改めて思った次第である。

Master of Epic Official WebSite

結局、最初にルータの設定の問題、と吹き込まれたので、てっきりその問題と思いこんでいたのだ。
いやはや、刷り込みとは怖いものだ。
ちなみに、私はオンラインゲームには興味がない。
というより、のめり込む時間もない。
ゲームは、やりたいときにやりたいだけやるのが一番さ。

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