Delphiをアップグレードしてみた

久しぶりのプログラミングネタである。仕事の関係で、開発ツールであるDelphi(デルファイ)を2007にアップグレードしてみた。それまで使っていたのはDelphi 5で、これだとさすがにVistaにまでは対応できない。XPとVistaに対応したアプリケーションを作るために、大枚はたいたのだ。

Delphi2007_01

しかし、実際に買ってみると高い…。アップグレードなのに、48,000円とはなかなかだ。コンピュータ(ハードウェア)はどんどん安くなるが、ソフトウェアの値段は変わらんな…。実はDelphiにもTurbo Delphiという無償版があるのだが、カスタムコンポーネントが作成できないなど、制約が多くて業務用にはほとんど使えない。本格的にアプリケーションを作りたければ、有償版を購入するしかない。これは、マイクロソフトのVisual Studioでも同じだ。

では、実際にインストールしてみよう。勤務先にあるWindows XP(SP2)パソコンに入れてみることにした。かなり旧式だが、果たして動くだろうか?で、インストールをはじめようと思ったら、意外なことに気付いた。インストールメディアがDVD-ROMなのである。これは困った。旧式では、まだDVD-ROMなど一般的でないのだ。仕方がないので、ふだんDVDを焼くのに使っている外付けのものをつないでインストールを開始してみた。

すごく遅い…。なんだこれは!

夕方頃からはじめたインストールは、10時頃になっても終わらず、仕方ないのでそのままにして帰宅してしまった。さすがに朝には終わっているだろうと思って早めに出社してみると、

まだ終わってない…。しかも半分も行ってない…。

という具合で思わず目が点になる。もしかして私が帰ってしまったのでその間はさぼっていたとか?まさかそういうことはあるまいと思い、しばらく待っていたがさらに数時間を経過してあることに気付いた。

もしかしたらアンチウィルス関係が悪さしている?

ちなみに、勤務先のPCには、すべてNorton AntiVirus Corporate Editionが入っているのだ。ファイルのリアルタイムスキャンを行うので、圧縮ファイルを細かく持っていたりすると、パフォーマンスがバカみたいに落ちるのだ。なので、さっそくAntiVirusを停めてみる。するとどうだ、さくさく進むではないか。こうなると、いくら遅いマシンでも1時間ほどで終了した。

で、起動してみると登録しろと言ってくる。最近はこんなのばかりでイヤだねと思いつつ、登録しないと30日で使えなくなるようなので、登録する。登録には、ボーランドの開発ブランドであるCODEGEARのアカウントが必要で、こんなのは本当に面倒なのだが、仕方ないのでアカウントを作って登録する。これで、ふつうに使えるようになる。

さっそく昔に作ったプロジェクトなどを読み込ませてみる。特に何も変わらないというか、ほとんどVisual Studioなのだが、VIstaのグラス機能などの指定を試してみると、なかなか面白い。フォームが透けたアプリケーションなど簡単に作れる(ちょっと気持ち悪いが)。以下は、デフォルトで作れるSDIアプリケーション。

Delphi2007_02

これからいろいろ試していきたい。何か面白いことがあれば、このブログで書いてみるつもり。

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