初夏の四季の森公園(1)―その前に

暑い日が続く週末の5月22日、神奈川県立四季の森公園に行ってきました。日曜からは雨になるというので、土曜恒例のジムも返上しました。初夏の四季の森公園は見どころ満載のはず。

「四季の森公園」の紹介は、こちら

「ふるさとの森」に下りる長い階段です。

四季の森公園(Shikinomori Park, Japan)

撮影は、キヤノンEOS 40DキヤノンEF 100mm F2.8L MACRO IS USMと、パナソニックDMC-TZ10で行いました。

今日も、写真がいっぱい撮れたんですが、けっこうストレスも溜まるという、ちょっとおかしな状況になったんですね。四季の森公園は駅からも近くて、自動車でのアクセスもよく、駐車場も整備されていて、週末に訪れる憩いの場所としては相当よいところになると思います。その分、いろんな問題はあるようなんですね。

四季の森公園(Shikinomori Park, Japan)

最近、四季の森公園に限らず、いろんな公園で目に付くのが、こんな標識です。表現は場所によって違いますけど、主旨は一緒です。要するに、生き物を捕ったり持って帰らないで、という当たり前のことなんですね。

四季の森公園(Shikinomori Park, Japan)

山野草を持って帰って自分の庭に植えたり、商売ものにするなんて悪質なものもありますが、無意識のものもけっこうあると思うのです。今日も、親子連れが10組来ていたら、1組は捕虫網と虫かご、または水底をさらうような網に水槽、そんなものを備えた親子連れという感じでした。

せっかく自然の中に来たのだから、虫やザリガニを捕まえて持って帰りたい、そんな気持ちはよくわかります。ですが、この場所はお父さんが子どもの頃に訪れた、身近な自然とは違うのです。管理され、自然をできるだけ保全し、それでいて周辺の方々の憩いの場所であるという配慮もしなければならないという、難しい場所なんです。

だから、訪れる人も、この場所をずっと素晴らしい場所として保全していかなければならないということに協力しなければならない、堅苦しいようですが、そう思うのです。

同じ県立公園で「東高根森林公園」でも、下りてはいけないという湿地に下り、採ってはいけないという生き物を捕る、という光景を春先から初秋まで、ずっと見かけます。なので、その季節には足を運ぶのをやめてしまいました。

私も、機会があれば声を掛けてきましたが、もうイヤになりました。そもそも基準が違うんです。私は、この場所の環境を守りたいから控えて、というスタンスですが、捕っている人は、子どもが欲しがるからとか、あなたにそういう権利があるのかとか、この場所は公の場所なのだからとか、税金を払っているのだとか、全然違うのです。

とはいえ、愚痴ってばかりでもしようがありませんね。イヤになったなんて言わずに、いつまでも素晴らしいショットを撮れる場所であるように、心掛けていかなければなりませんね。

コメント

  1. ぴろろ より:

    なおさん、こんにちは。
    私も22日は出かけておりました。雨天の予報だった日曜は避けて。
    気持ちの良さそうな公園ですね。緑も豊かそうです。
    マナーやルールは親が子どもに教えてあげられるといいと思いますが、親も子どもと一緒に破っているようでは困りますね。人口が膨れた今の日本で生きて行く上で、やはりある程度のルールは必要となります。動植物の扱いは一歩間違えば、生態系への影響を伴いますから、慎重になった方がいいですよね。一人ひとりが気づければいいのですが…。

  2. 野の花 より:

    何を隠そう私も何か生き物を見つけたら、思わず獲ってしまう良くない大人です。毎年のように訪れる滝山公園のお勝ヶ池では無数に泳ぐオタマジャクシを持ち帰ってしまいました。ハーブ園ではハーブの葉の上を這うアゲハ蝶の幼虫を、オーナーの許可をもらって持ち帰りました。どちらもあまり長い命ではありませんでしたが、命の神秘を見せてくれました。
    今の子供たちは、そうやって生き物を獲ることを出来ない状況です。命と触れ合う機会が少ない事を残念に思います。
    もちろんなおさんのストレスのわけもわかります。獲りたい人が獲らなかったら、それもまたストレスになるでしょうね。自然の中にいてもストレスは付きまとうのですね(笑)。

  3. なおさん より:

    ぴろろさん、こんばんは。
    気持ちのよい場所ですよ、ここは。都市公園と森林がうまくバランスしていると思います。
    ですが大量の人が好きなことをしてしまえば、メチャクチャになってしまいますよね。
    川崎市が50年ぶりに無料開放した潮干狩り場が、数日で駄目になってしまったのを思い出しました。
    およそ都市部においては、強すぎるのは人間で、森や林などは弱くて細心の注意で守らねばならないもの、そんな気がします。

  4. なおさん より:

    野の花さん、
    私も子どもの頃は虫捕って標本に、という口でしたから、子供たちに虫取りの機会を、というのは必要だと思うんです。虫に限らず、野生の生き物と触れあう機会というのは必要ですよね。
    それもまぁ、人間と森などの調和がとれていた時代の話であって、現在のように圧倒的に人間が強い状況では、思いも叶わぬ部分でしょう。そのためか、余計に憧憬が募り、いらぬ商売の種を蒔いているような気がしています。
    無数の中のオタマジャクシとか、どなたかの敷地の中の幼虫とか、そんなものは問題ならんと思います。