「やむを得ず」は重いか軽いか?

昨日の投稿に関連してなのですが(読んでない人はよかったら下の記事を読んで下さい)、「やむを得ず」と書いてありますよね。こういうのを読んだ人は、「ああ、やむを得ずなんだな、仕方ないんだな。」と思いますよね、普通。

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「やむを得ず」には「仕方ない」という意味もありますが、「他にどうしようもない」「嫌々ながら」みたいな消極的な意味が込められていると思うのですよね、職業的に。でもこの場合、「仕方ない」より「しょうがない」といった感じもしますが、どうでしょう?

言葉遊びっぽくなってしまっていますね。でもこの掲示の場合、こう書かれています。

このたび、駐車場新設に伴う歩道の切り下げ工事を行うため、やむをえずこの街路樹を撤去することといたしました。

何だか変ですよね?工事をしようとしたら、いきなり木が生えてきたので、やむを得ず撤去するのです、そんな風に聞こえます。

しかし、実際は木の方が先にあったので、街路樹を避けて歩道の切り下げ工事が行えるように、駐車場の入口を設計すればいいだけです。家電量販店の駐車場の出入り口なんて、それはそれは狭いものです。

つまり、順番が逆なのです。

あの○急でさえ、工事車両の出入り口は街路樹を撤去せず、障害になりそうな枝の剪定のみで済ませました(別の場所ではしっかりと撤去していましたが。笑)。

この工事に関連して近隣に配付された資料では、本来の工事車両入口は傾斜の関係で使えないから、こっちに作るんだ、という感じでした。なので、駐車場入口というよりは、工事車両の出入り口、というのが正しいのではないかと。

「やむを得ず」だけじゃないですけど、最近は重い言葉を軽く使いすぎますよね(これが言いたかった)。

あと、「補植」というのも意味が違うんじゃないかな~とか思って読みました。

別の場所に新たに街路樹の補植を行います。

補植=林などで、苗木が枯れて空地ができたとき、再び苗木を植えること。(デジタル大辞泉)

元の場所に植えないと補植にならないので、別の場所なら「移植」か「新植」じゃないかな、とか。違ってたらゴメンナサイ。

計画がずさん(?)な上に、どうも言葉の使い方も変というか、周辺を震度3くらいで揺らしても知らんぷりとかいろいろ問題のある工事計画ですが、建物ができたら今度は肝心の家電量販店が赤字を出して撤退…。なんてことにならなきゃいいんですが。

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