ScanSnapのフラッグシップマシン、iX500を使い始めてかなり経ちました。だいぶ使い慣れて実績もあがってきたのですが、未だにやっていないことは、A3キャリアシートを用いたA3用紙のスキャン。
iX500自体はA4までしかサポートしていないので、A3用紙をスキャンするには、それなりの工夫が必要になります。果たしてどんな感じなんでしょうか?
A3キャリアシートの梱包時の様子。各国語で説明があります。
A3の紙は物理的にiX500に入りませんから、A3キャリアシートを用いたスキャンは、以下のような感じになります。
- A3用紙を半分に折る。
- A4になったそれをA3キャリアシートに挟み込む。
- A3キャリアシートごとスキャンする。
特殊なのは最初の2ステップだけで、あとは通常のスキャンと同じです。要は、A3の片面がA4の両面になるような感じで、スキャン後に表裏を結合してA3に戻す処理を行う、ということなんです。
別途、S1300iを購入した先達は、A3キャリアシートでのスキャンはあまり実用性が高くないということを言っていました。果たしてどんなもんなんでしょうか?
A3キャリアシートは、ノングレアのフィルムで、厚紙2枚に挟まれて丁重に扱われています。保管時も、こうした方がよさそうですね。
A3用紙を半分にきっちり折って、これをA3キャリアシートに挟み込む作業は、ちょっと面倒です。連続スキャンのあのスピードになれてしまうと、S1100で1枚ずつ、表裏ずつスキャンしているまどろっこしさを思い出します。
当然、A3の表裏がある場合には、片面ずつスキャンすることになります。ですから、何枚もある場合にはかったるいので、ここぞというときの数枚のスキャン程度にしておいた方が無難でしょう。
A3でも、中央で左右に分かれるようなケースでは、いっそのことそこでカットしてA4でスキャンした方がスムースかも知れません。左右に分けられないようなケースで、A3キャリアシートを使ったスキャンを試みるとよいでしょう。
能書きはここまでにして、スキャンしてみましょう。素材は、よくあるビジネス書類です。A3横の中央にもテキストがあり、これをうまく落とさずに取り込みたいところです。
まずマニュアルどおりに半分に折って、A3キャリアシートにセットします。このとき、上側(綴じてある側)まで入れて、右側に寄せるようにします。これでキャリアシートへのセットは完了です。
あとは、スキャンするだけです。A4をスキャンするときと同じ要領です。違うのは、差し入れるのがA3キャリアシートであることぐらい。このシートには上部にマーキングがあり、これでiX500の方に認識させるようです。
スキャンした結果は、A3になります。文字方向も自動で認識されます。これで目的達成、めでたし、めでたしですね。
しかしスキャンした結果をよく見ると、折った部分のスキャン結果がだいぶ違います。
- 離れてしまっている→A3キャリアシートの右側に寄せきれずに隙間ができたのでしょう。
- 折れ目部分の文字が潰れてしまっている→A3キャリアシートの右側から飛び出ていたのでしょう。あるいは文字の上で折ったことそのものがまずいのでしょう。
- 合わせ目が上下にずれている→きっちりと中央で折らなかった可能性があります。
私感ですが、上記のようなことを防ぐために、必ずしも中央にはこだわらなくてもよいようです。
- できるだけ行間あるいは文字間で折る。
- 欠けるよりはマシとあえてA3キャリアシート右端に余白をほんの少し設ける。
といったところでしょうか?
補助的な機能なので贅沢を言えばキリがありませんが、ちょっと工夫すれば便利に使えそうです。でもあのスピードを見てしまうとわざわざこれを使うのもなぁ。
ということで、ハレの日にとっておくものになりそうです。キリッ。
購入時の記事はこちら:ScanSnap iX500をセットアップする!試用する!
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