本の大きさの話

今日は、本の大きさの話です。

お手持ちの本を、本棚に並べたら、不思議と大きさが揃っているのに気付きませんか?

これは、本の大きさは国際規格で決められた大きさに則っているからです。

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写真:足成

ポピュラーなのはA5判。A系統の5番目という意味で、148mm×210mmと決まっています。プリンタでよく使うA4という紙は、A5の2倍です。

数字が上がると大きさが倍になる、と覚えておくとわかりやすいです。

AがあるならBがあるの?

あります。本では、B5判やB6判がポピュラーです。ただ、B5というのは182mm×257mmとかなり大きいです。そのため、B5変形判という22mm丈が小さいものがよく使われています。

B6は、B5の半分なので、128mm×182mmです。半分にして、90度回転させればひとつ下のサイズになります。

ちょっとわかりにくくなってきましたかね?

AとかBとかは、寸法が国際的に決まっていて、わかりやすいサイズです。

ですけどこの日本独特のサイズもあって、実はそっちの方もばかにできない豊富さです。

四六。漢字ですね。四六判というのはB6に近いのですが、実はサイズは出版社によってまちまちです。

私のところでは、128mm×188mmでやっていますが、他ではそれより大きかったり小さかったり。

デザイナーさんに装丁を依頼するときには、「四六ね!」だけではなく寸法もきっちり指定してやるとよいです。

よくわかったデザイナーさんは、逆に聞いてきます。「四六は何ミリですかぁ?」

新書。新書コーナーにたくさん本が並んでいますが、この新書判も、出版社でまちまちです。さらに言えば文庫も。

ちなみにAmazonでは、本のサイズはcmで表示されています。私などは、この本はA5,あの本はB5,と言ってくれた方がわかりやすいのですが、サイズがまちまちだったりするので、数値で示した方が確実なのでしょうね。

本のサイズが揃えられているのは、本棚に収めるのに都合がいいからです。自宅の書斎、書店、図書館。大きさがまちまちだと効率よく収納できませんよね?

お手元の本の大きさは何というのか、調べてみると面白いですよ。

※この投稿は、アメーバブログの再掲です。

コメント

  1. Letter より:

    Amazonがアメリカの会社ということを考慮した方がよさそうです。アメリカの規格では標準判は菊判ですよね。A判、B判はドイツの規格ですから、アメリカにとっては外国の規格。そういう理由でAmazonはcm表示なのだと思います。

    • wpmaster wpmaster より:

      こんばんは、ありがとうございます。
      確かにそうですね、そこまでは考えが及びませんでした。
      でもまぁ日本人にはcm表示よりAだのBだの言ってくれた方がいいと思ったので、ローカライズしてくれないかなと。
      あ、AとかBがピンとこない人の方が多いかもしれませんね。