通勤電車での話。やっとこのせで席に座れると、なぜか目の前に疲れ果てた妊婦さんや、しなび果てた老人に立たれることが多い。
妊婦さんには、「赤ちゃんが乗ってます」マークだったか?違ったか、何だっけ?とにかく、アレが付いている。老人には、杖が漏れなく付いてくる。
なので、席を譲らないわけにはいかない。幸い、周囲の人間は皆寝ているか、スマホに夢中で気が付かない。だから、余計にしらばっくれるわけにはいかないのだ。
しかし毎度毎度困るのは、どうやって席を譲ればスマートかいうことだ。
今夜も、渋谷で眼前の席が空いたので、やっとこせで着座し、座っていないとできない「パ◎ドラ」に精を出そうかと思ったら、目の前にピンク色のマークを付けた女性が一人。
う〜ん、けっこう席が空いたのに、それらの席はすぐに埋まってしまったなぁ。見上げれば、疲れ果てた顔をしている。乱れた髪をしている。しかも、大量の荷物を抱えている。背景を想像しようかと思ったが、そんな時間はないので、席を譲らなければならない。
「座りますか?」 う〜ん、聞くのも譲りたくないみたいで変だな。
「座って下さい。」 命令か、押しつけがましいという感じだな。
黙って立つか? 気付かれなかったらどうする?(んなわけないかな)
果たして、どのようにするのがスマートなのだろうか? しかも、譲った後はどうすればいいのだろうか? けっこう混雑した車内を移動して歩くのもなんだし、目の前に立つのもお互いに気詰まりだ。
と考えていたら、「譲らないのも選択肢です!」という声が聞こえた。う〜ん、それはいくらなんでも…?
コメント
なおさん こんにちわ。
7改めニャニャです。
不肖私なら…
妊婦様には
「どうぞ」と言いながら席を立ち、そのまま立ち去ります。
ご高齢の方には
「もし良ろしければ(どうぞ)」と言いながら席を立ち、そのまま立ち去ります。
妊婦様には全てに優先されるべき未来の宝を宿していらっしゃいますので半ば問答無用的に、
ご高齢の方にはこれまで生きてこられ国を支えて下さった事に敬意を表し、お伺いを立てつつ、
という感じです。
どちらにしても重要なのは、席を譲ろうと思うと同時に「もうその席に一片の未練を持たない」という事かなと思います。
そして立ち去る事で一層「未練は無い」と相手に思って頂く。
少しでも未練があると相手はそれを察して遠慮しますからね。たぶん。
そうすればお譲りした相手が座ろうが座るまいが、
それは相手の自由ですし、こちらはスッキリできてお互い幸せになれるんじゃないかなと。
勿論「席を譲らない選択肢」というのもアリだと思います。
自分自身が「全てに優先されるべき未来の宝」であり「これまで生きて国を支えてきた」ひとりですからね。
これで「過去」「現在」「未来」全ての時系列を大事にする事になるんじゃないかな〜。
如何でしょうか?
たかが「席を譲る」という行為、だけども人としてその真価が問われますね。なんて(笑
ニャニャさん、いつもありがとうございます。
大変示唆に富む長いコメントをどうもです。
「立ち去る」「一切の未練を残さない」というのは参考になります。
相手の心に一切波を立てない心遣い、頭が下がります。
私などは未熟者なので、自分の存在を抹消できない有様です。
何とか修練したいものであります。