スバル車に純正ドライブレコーダーを装着してみた(前編)

5月の話になりますが、クルマを14年ぶりに買い換えました(ホンダ車⇒スバル車)。買い換えの話は別にするとして、今回はドライブレコーダーの話です。例の東名高速の死亡事故などのニュースを見ると、ドライブレコーダー(以降ドラレコ)の有用性は明らかですよね。濡れ衣なのに大声でねじ込んでくるばあさんに逆襲するのに、ドラレコの映像が役に立ったという話もあります。また、フロントウィンドウから見える風景を常時記録できるのも、旅の記録として魅力的です。撮りたいものが視界に現れても、運転中では撮影できませんからね。

ではドライブレコーダーの装着記をはじめましょう。まずは前編、選択編です。

純正品か社外品か

ドラレコを付けるとき、何を選ぶかが肝要です。純正品か社外品か、機能は何を重視するのか、価格はどうか…。最も優先すべきことは何かと尋ねたときに、「アイサイト」という運転支援システムを搭載した愛車では、フロントウィンドウに配置されたステレオカメラとの干渉を避けなければならないという基本的な要求がありました。なので必然的に純正品優先となるわけです。純正品は一般的に社外品に比べると高価で、アイサイト搭載車でも問題がないことを検証している社外品もありましょうが、何かあったときに問題を検証・解決するための余力もない自分では、費用を犠牲にしてまずは安全確実を優先しようと思ったわけです。

ここまでがマインドセット。方針は定まりました。

信頼指向かエンタメ指向か

ところで純正品のドラレコには2機種あります。大ざっぱに、高い方と安い方です。高い方はカメラと本体が分離式で富士通テン(今はデンソーテン)製、安い方はカメラ一体型でSAA(スバル用品)製(実際は慶洋エンジニアリング製)です。両方とも、カメラの画素数は200万ピクセルでフルHD(1920×1080ピクセル)での録画が可能です。価格や詳しいスペックは下記にあるので、簡単に比べられます。

ドライブレコーダー | スバル用品株式会社

ちなみに、高い方は今年出た新製品のようで、クルマのアクセサリーカタログに載っているのは画素数が100万ピクセル、フルHDの録画もできない(HDLite程度?)古いものでした。これだと比較になりませんね。

値段は工賃を含めると2万円近く違うのですよね。カメラの画素数が変わらないんだったら、迷わず安い方じゃね?と思うのですが、ちょっと待って下さい。安い方はエンタメ指向、高い方は信頼指向と、性格は結構違うようです。とはいえ、高い方は安い方の機能をほとんど含んでいるので、エンタメ指向というのは「どちらかといえば」という話でしょう。ですので、高い方に付いている付加価値に納得できれば、そっちを選べばいいんじゃないでしょうか?

高い方の付加価値は、こんな感じでしょう。

  • フロントウィンドウにあるのはカメラだけなので設置の制約が低く視界のジャマになりにくい
  • 本体がフロントウィンドウにないので事故時にデータを保全できる可能性が高い
  • リヤカメラからの映像も記録できるので追突時に役立つ
  • 動画の記録レートが28fpsと少し高い(SAA製は24fps)
  • 撮像素子が6.67ミリと少し大きい(SAA製が6.23ミリ)
  • HDR(高ダイナミックレンジ)記録が可能
  • 高画質/標準/長時間の3つの画質を選択可能(SAA製は高画質のみ)
  • Wi-Fi対応でスマホから再生可能
  • 3年保証(SAA製は1年保証)
  • ビューワーがGoogle Maps、Google Earth連動

けっこうありますね。カメラ一体型の方は本体をインナーミラー脇に設置するので、「視野にミラーの一部が映り込む」らしいのです。常に視野の端に黒いものがあるのは、イヤなものですよね。ソフト面では、ビューワーが高い方の方がよく作り込んであるようでした。

ということで、高い方の装着をお願いしました。もちろん、価格が2割引になる年4回の「スバルお客様感謝デイ」のときに申し込んでおります(あとで気付きましたが、割引ありませんでした。トホホです)。しかし、到着までが長かったです。申し込んで2週間経つのにディーラーから何の連絡もないので(これもどうかと思う)、しびれを切らしてこちらから連絡しましたら、まだ入荷するメドが立っていないとのこと。ヲイヲイ、富士通テンといえば自動車用品メーカーとしては大手でしょ?こんなことあるんだと思いながらさらに1週間経ったら、ようやく入荷、装着の運びとなったわけです。

で、装着されました。次回は、実機を眺めて機能を検証してみましょう。

中編はこちら:スバル車に純正ドライブレコーダーを装着してみた(中編)
後編はこちら:スバル車に純正ドライブレコーダーを装着してみた(後編)

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